とうとう計画停電を初体験。
定時に帰宅し、ウチに入って5分後くらいにいきなり真っ暗に。
ま、しょーがない。
なんとなく断水もしてそうな気配がして、チョット嫌な感じ。
予定では22時までだったかな。
それまで起きていようか迷ったけど、ま、早めに寝ちゃおと考えてる。
さっき、換気扇も使えないので、タバコを吸いにチョットだけ外に出た。
冷たい風が吹いていたけど、月とオリオン座がむちゃくちゃきれいだった。
部屋の中よりもずっと明るかった。
明日だか明後日だか、月が地球に接近するらしい。
嘘かもしれない。
奇跡が起こるかもしれない。
いや、それはないだろう。
私は、奇跡とか超常現象とか、ほとんど一切信じない。
たぶん、心の底では全く信じていない。
つまらない人間なのだ。
だがしかし、奇跡を夢見ることはある。
というか、ずっと夢を見てる。
ある時、この歌がカーステから流れてきて泣けてきた。
高速だったと思う。
初めて聴いたわけじゃなかった。
なんだか、突然、心に入ってきた。
こんな奇跡があったら素敵だよな。
いつも夢見てる。
奇跡を信じてはいないけど、ずっと、夢を見ている。
月が一番近づいた夜 / SION
月が一番近づいた夜
何もしゃべれなかった男の子が
「きれいだね」ってママを驚かせ
ずっと車椅子の女が なんでもなかった様に
立ち上がって下着を替えた
月が一番近づいた夜
何も聞いたことがなかった女の子が
「静かだね」ってパパを驚かせ
箸さえ持てなかった男がずっとそうしてきたみたいに
両手で彼女を抱き締めた
月が一番近づいた夜
出稼ぎに行ったきり帰ってこなかったとうちゃんが
お土産いっぱい持って戸を叩き
覚悟はしといて下さいと言われたかあさんの横で
「奇跡だ」医者がうなった
月が一番近づいた夜
何も見たことがなかった男の子が
「思った通りだ」っておじいちゃんを驚かせ
ずっと寝たきりだったパパが「さあ遊ぼうか」
子供達を飛び上がらせ又ママを泣かせた
月が一番近づいた夜
この季節しみてしょうがなかったおばあちゃんの
あかぎれが直り
そして俺のそばでは骨になったはずの
あいつがのんきにあくびをしてる
