映画「コロンビアーナ」

Colombiana
Olivier Megaton 2011
★★★

1992年、南米コロンビア。麻薬組織のマフィアたちに目の前で両親を惨殺された9歳の少女カトレヤは、その場を逃れてシカゴでギャングとして生きるエミリオ(クリフ・カーティス)に身を寄せる。彼のもとで殺しのスキルを習得していったカトレヤ(ゾーイ・サルダナ)は、美しいプロの殺し屋として成長する。その技術を駆使して両親を殺した者たちに復讐(ふくしゅう)を果たそうと、彼らの所在を探りながら、殺しを重ねていくカトレヤ。だが、FBIやCIAをはじめとする捜査機関が、そんな彼女をマークし、行方を追い始める。(The Movie Database

映画「コロンビアーナ」を観ました。Wikipediaによると、リュック・ベッソン製作・脚本、オリヴィエ・メガトン監督、ゾーイ・サルダナ主演による2011年のフランス・アメリカ合衆国のアクション映画、だそうです。

こちらは「コードネーム U.N.C.L.E.」 のようなオシャレ感はぜんぜんなくて、全編バイオレンスみたいな雰囲気でした。私は、こっちのほうが面白かったなー。

激しくベタな展開ですが、テンポがいいのかしらん。単純だからすっと話が入ってくるというか。主人公、めちゃくちゃ強いです。

ちょっとグロテスクな描写もあったりしますが、まー面白かったです。

映画「コードネーム U.N.C.L.E.」

The Man from U.N.C.L.E.
Guy Ritchie 2015
★★

東西冷戦の最中の1960年代前半。CIAエージェントのナポレオン・ソロとKGBエージェントのイリヤ・クリヤキンは核兵器拡散をたくらむ謎多き国際犯罪組織を制圧するために、長年の政治的対立を超えて手を組むことに。思考や方法論も真逆の二人は、組織につながる手掛かりである行方をくらました科学者の娘を守り、核兵器の大量生産を阻止すべく奔走する。<1960年代の人気テレビシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を、『スナッチ』などのガイ・リッチー監督が新たな視点で映画化。東西冷戦下、CIAとKGBのエージェントが協力し合い世界規模のテロ事件を阻止すべく奮闘する。プレーボーイのソロと堅物クリヤキンという水と油のスパイコンビを、ヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーが熱演。そのほかアリシア・ヴィキャンデル、ヒュー・グラントらが脇を固める。>(The Movie Database

映画「コードネーム U.N.C.L.E.」を観ました。AmazonPrimeにあるのを、たまたま見かけて。

映像も雰囲気もオシャレな感じ。スマートというか。カーアクションとかカッコよかったな。

そこそこ評判よさげ、です。だがしかし、私はあんまりピンとこなかったなー。そもそもで、スパイ映画に面白さを感じなかったり。とかなんとか言って、続編が作られたら、また観てもいいかな、くらいには面白かったです。なんとなく、続編が作られそうなエンディングだったような。

映画「キング・オブ・コメディ」

The King of Comedy
Martin Scorsese 1983
★★★

コメディアンとして有名になりたいと考えているルパート・パプキンは、有名コメディアンのジェリー・ラングフォードを熱狂的ファンの群れから救い出し、強引にコネをつける。「今度事務所に自演テープを持って来い」と言われて有頂天になったパプキンは、早くも自分はスターになったと錯覚し、昔から好きだった女性リタにも接近するが……。Wikipedia

映画「キング・オブ・コメディ」を観ました。1982年に製作されたアメリカ映画で、マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演です。私は、これまたぜんぜん知らなかったのですが、映画「Joker」繋がり、です。

でもって、これまた数週間前に観たのですが、ぜんぜん覚えてなくて。いまひとつピンとこなかったような気がします。でも覚えてないしな。

ということで、テキトーにググったり、予告編を観たりして、なんとなく思い出したりして。さらには、これ、かなり面白そうだな、なんて、今更、思ったりもして。もう一度、観てみようかな〜。ロバート・デ・ニーロ、クレイジーだなーということは覚えてます。

映画「バットマン」

映画「バットマン」

Batman
Tim Burton 1989
★★

DCコミックスの誇るスーパー・ヒーローを巨費を投じて映画化した大作。ゴッサム・シティの闇に跳梁し悪を粉砕するバットマンと犯罪組織の新ボス・ジョーカーとの戦い。単純明解な娯楽編にはせずにひねった作品を目指していたのか、バットマンの誕生の秘密やジョーカーの設定などかなり暗めで、マニアックな仕上がりになっている。ニコルソン怪演。(The Movie Database

「ジョーカー」繋がりで、1989年の米国映画「バットマン」をAmazonPrimeで観ました。マイケル・キートンが主演、ティム・バートン監督で、ジョーカー役はジャック・ニコルソンです。私は、ダークナイトシリーズは観てましたが、本作は初めてでした。

で、その「バットマン」、私にはいまひとつだったなー。これまたぜんぜん内容を思い出せず、予告編を観ても、Wikipediaを読んでもどうもピンとこない。映画「ジョーカー」のあとでは、ちょっと物足りなさにも程がある、てな感じだったのかもしれません。

とはいえ、さすがに、ジャック・ニコルソンは怪演で、ちょっと老けてる感はありましたが、印象に残ってます。

映画「ジョーカー」

映画「ジョーカー」

Joker
Todd Phillips 2019
★★★★★

大都会の片隅で、体の弱い母と2人でつつましく暮らしている心優しいアーサー・フレック。コメディアンとしての成功を夢みながら、ピエロのメイクで大道芸人をして日銭を稼ぐ彼だったが、行政の支援を打ち切られたり、メンタルの病が原因でたびたびトラブルを招いてしまうなど、どん底の生活から抜け出せずに辛い日々を送っていた。そんな中、同じアパートに住むシングルマザーのソフィーに心惹かれていくアーサーだったが…。(The Movie Database

映画「ジョーカー」を観ました。2019年の米国映画、トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演の話題作です。

第76回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞したり、予告編が非常によくできていて、否が応でも期待が高まります。その期待をまったく裏切ることなく、とても面白い映画でした。面白いだけでは足りず、傑作、だと思います。

重く、暗く、タクシードライバーに影響されたと言われている通り、狂気と混乱の映画。感動作ではありません。が、なにしろ物語が面白い。緊張が最後まで続きます。まーなんというか凄まじいエネルギーに満ちた映画でした。絶賛しちゃう。

主人公の行動は褒められるものではなく、というか、連続殺人犯だし。いくら現代都市、社会が悪いといっても、ぜーんぜん認められる類ではありません。讃えることもできないし、かっこいいとも思えないし、むしろ嫌悪感すら覚えてしまうような主人公。が、物語の最後の方、ゴッサム・シティの暴動のなか、パトカーのボンネットの上に立ち上がる主人公の姿に鳥肌が立つほど感動してしまいました。感動というか、口では言えない感情が湧き上がったというか。まるで、ゴッサム・シティの暴徒たちが主人公をヒーロー化したように、自分もその暴徒の一人になったというか。私的には、その場面がクライマックスでしたし、あのとき「JOKER」が誕生したのかなと思ってます。

と、ほとんど手放しで褒めちぎってますが、万人に受けるかというと、どうかなという気がします。今風?に言えば、やば過ぎな物語ですし。ギリギリの線をいってるなという、私でも、あとちょっと左右に振れたら嫌悪感のほうが勝ってしまうような気がする、そんな映画でした。

映画「ウォッチメン」

映画「ウォッチメン」

Watchmen
Zack Snyder 2009
★★

ジョン・F・ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機など、世界で起きた数々の事件を見守ってきたヒーローたち“ウォッチメン”。しかし、かつてウォッチメンだった男の一人が暗殺される事態が発生。殺害現場には、血のついたスマイル・バッジが残されていた。(The Movie Database

映画「ウォッチメン」を観ました。アメコミの映画化、のようで、数週間前に観たのですが、ぜーんぜん覚えてない始末。Wikipediaとか読んで、ようやくなんとなく思い出しました。

ぜんぜん覚えてないくらいなので、やはり、いまひとつの印象のこの映画。映像とかすごいし、ジミヘンが流れたり、大作ってな雰囲気に溢れてました。だがしかし、ストーリーというか、背景というかが好みじゃないのかな。いまひとつ盛り上がらないまま終わってしまった感があります。

もともと、アメコミの世界観ってどうも馴染めないというのもあります。ウォッチメンは、終始、重苦しい空気で暗いので、それなりに面白さを感じてもよかったような気もしますが、どうにもこうにも。Dr. マンハッタンの強さがずば抜けてて、彼一人いればいいんじゃないの、とか思っちゃったりして。という映画でした。

映画「スマホを落としただけなのに」

映画「スマホを落としただけなのに」

Stolen Identity
Hideo Nakata 2018
★★★

派遣社員・稲葉麻美(北川景子)の恋人が、スマートフォンを落としてしまう。そのことを知らずに恋人に電話をかけた彼女は、「あなたが稲葉麻美さんだってことは、分かりますよ」と見知らぬ男から電話越しに言われ、絶句する。拾い主の男から恋人のスマホを受け取りホッとする麻美だったが、その日から彼女の周囲で不穏な出来事が起こり始める。同じころ、山中で身元不明の女性の遺体が次々と発見され……。(The Movie Database

映画「スマホを落としただけなのに」を観ました。これまた、AmazonPrimeにあったから、です。

あまり期待もせず観たのですが、けっこう面白かったです。
気になるところがそこそこあって、どうかなーって気もしますが、なるほどーってなエンディング。

ストーリー展開とかなんとなくしっかりしてるし、テンポもいいし。だからこそ、かもしれませんが、主演の方の演技とか、犯人像があまりに安易とか、そのあたりが気になっちゃったかなー。なんとなくもっと面白い映画になりそうな題材なのに、って感じです。

映画「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」

映画「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」

Locke
Steven Knight 2014
★★★

ロサンゼルス映画批評家協会賞やイギリスのインディペンデント映画賞などで称賛された異色のサスペンス。思わぬ状況に追いやられる中、高速道路を車で走る男の胸中に漂う不安や焦燥を見つめる。監督と製作総指揮に『ハミングバード』などのスティーヴン・ナイトと『つぐない』などのジョー・ライト、主演は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディ。先の読めない展開に加え、車内を舞台にしたトムの一人芝居だけで物語が進む特異なスタイルが斬新。(Yahoo!映画

映画「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」を観ました。2013年、イギリス・アメリカの映画のようですが、これまた、私はぜんぜん知りませんでした。

で、これまたけっこう面白かった。車内で運転している男の一人芝居が延々続くという斬新な映画でした。運転シーンばっかなのですが、仕事やら家庭やらの問題がどんどん膨れ上がって、緊張が続きます。

かなりヘビーな内容で、ちょっと救いがないようなところもありますが、面白い。ちょっとググってみたら、色々な見方があって興味深かったです。で、そのなかで、この方の感想が、私が感じたところを上手く表現していたのでリンクしちゃいます。超映画批評「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」

映画「サプライズ」

映画「サプライズ」

You’re Next
Adam Wingard 2011
★★★★

『サプライズ』(原題: You’re Next)は、2011年にアメリカ合衆国で製作されたスプラッター映画。(Wikipedia

映画「サプライズ」を観ました。2011年のアメリカ映画ということですが、ぜんぜん知らなかった。たまたまAmazonPrimeで目についたってだけでした。1時間30分くらいだし、気軽な感じでいいかなと。

で、その「サプライズ」。これがけっこう面白かった。低予算ぽいなーとかB級ホラーっぽいなーとかはありますが、なんというか、尋常ではないパワーがあるというか。

次々と人が殺され、まー残虐なシーンも多いのですが、なんだか笑える。主人公的な役回りの女性がすごく強くて、ほぼ、彼女VS殺人者みたいな展開になるのですが、ほんとに彼女が強い。映画の予告編に「爽快」という文字があったと思うのですが、かなり不謹慎ながら、まさにそんな感じ。映像はそこそこグロテスクですが。

そんなこんなで、お気軽に観ていると、テンポの良いストーリーに引き込まれ、ラストにはどんでん返しのような結末も待っていたり。という、あー観てよかった、見つけてよかったと思える映画でした。

あえて言うなら、邦題の「サプライズ」はないよなー。原題「You’re Next」のままのほうが、ぜんぜんよいです。次はおまえだ。とね。

映画「羊の木」

The Scythian Lamb
Daihachi Yoshida 2018
★★

港町・魚深市の市役所職員・月末は、上司から極秘の国家的プロジェクトを任される。それは受刑者を仮釈放させ、過疎化が進む町で彼らを受け入れるというものだった。月末は6人の元受刑者を出迎え、身の回りの世話をすることになる。その一方、月末は市役所で故郷に戻った元同級生の文と再会、かつての仲間たちを加えてバンド活動を再開する。だがそんな中、港で死亡事故が発生、元受刑者の誰かが犯人なのではないかと疑われる。
The Movie Database

映画「羊の木」を観ました。これまたぜんぜん知らない映画だったのですが、Wikipediaによると、『羊の木』は、山上たつひこ原作、いがらしみきお作画の漫画作品。および、それを原作とした実写映画作品。とのこと。へー!山上たつひこに、いがらしみきおか〜!漫画は、2014年、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞したらしい。

で、その「羊の木」。私にはいまひとつだったなー。なんとなく、すごく面白くなりそうな緊張感ある映像が続いてた、ような気がしたのですが、そのまま終わっちゃったというか。なんだかもったいないなー、もっと面白くなりそうな題材?のような気がするんだけど。てな感想でした。

にしても、松田龍平はドンピシャな役だったなー。散歩する侵略者もそんな感じでしたが、若い方で、こういう空気を醸し出せるのはなかなかいないような気がします。