2019年 映画

2019年に観た映画はちょうど100本だったようです。
昨年よりもちょっと数は減ったけど、まー同じくらいです。
今年は、海外のテレビドラマをそこそこ観たから、それに時間を取られたこともあるかな。

見返した映画を除いて、印象に残った映画を適当に挙げるとこんな感じ。
ファイト・クラブ
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
グリーンブック
ブロークバック・マウンテン
グラン・トリノ
アス
ロスト・ボディ
サプライズ
ジョーカー
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

この中でも特によかったというものは、「グリーンブック」、「ブロークバック・マウンテン」、「グラン・トリノ」、「アス」、「ジョーカー」かなー。
さらに1本選ぶとすると「ジョーカー」になるか。「ジョーカー」はとにかく面白かった。最後まで緊張感あふれる展開で、なんというか、其処此処でカタルシスを感じたというか。ジョーカーに共感することはないし、魅力を感じたわけでもないのに、「ジョーカー」誕生シーンでは鳥肌たったものなー。

それと、意表をついた番外編として「マタンゴ」。期待もせず、どころか、かなり馬鹿にした感じで見始めたら、これがよかった。映像とか、さすがに古くてキツイなって思いましたが、展開とか面白かった。日本のSF映画の傑作でした。

以下が、2019年に観た映画。そのほとんどがAmazonPrimeです。
ファイト・クラブ
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
トゥルーマン・ショー
キャビン
何者
エンド・オブ・トンネル
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
LOOPER/ルーパー
パシフィック・リム
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
イントゥ・ザ・ストーム
リメンバー・ミー(2017)
LION ライオン 25年目のただいま
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
ボーダーライン(2015)
15時17分、パリ行き
イコライザー
鬼談百景
パシフィック・リム:アップライジング
交渉人
テルマエ・ロマエ
テルマエ・ロマエII
L.A.コンフィデンシャル
ミスティック・リバー
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
監視者たち
グリーンブック
本能寺ホテル
亜人
オースティン・パワーズ
帰ってきたヒトラー
太陽がいっぱい
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち
椿三十郎(1962)
ジュラシック・ワールド/炎の王国
蜘蛛巣城
いまを生きる
激突!
マトリックス
ジョーズ
影武者(1980)
オブリビオン
ランナウェイズ
アイアンマン
ブロークバック・マウンテン
クワイエット・プレイス
恐怖の岬
特捜部Q キジ殺し
ダイヤルMを廻せ!
LOOP/ループ 時に囚われた男
スキャナーズ
NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム
トランス・ワールド
エンド・オブ・ウォッチ
メイズ・ランナー:最期の迷宮
小さな恋のメロディ
伝説巨神イデオン 接触篇・発動篇
グラン・トリノ
市民ケーン
秒速5センチメートル
千と千尋の神隠し
散歩する侵略者
SUPER8/スーパーエイト(2011)
アクアマン
バットマン ビギンズ
ダークナイト
ダークナイト ライジング
LUCY ルーシー
ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛
ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島
マタンゴ
山椒大夫
アス
ゾンビランド
ロスト・ボディ
羊の木
サプライズ
オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分
スマホを落としただけなのに
ウォッチメン
ジョーカー(2019)
バットマン(1989)
キング・オブ・コメディ
コードネーム U.N.C.L.E.
コロンビアーナ
告白(2010)
仮面の男(1998)
レッド・スパロー
IT/イット ”それ”が見えたら、終わり。
地獄の黙示録・特別完全板
プロメテウス
天使たちのビッチ・ナイト
リンカーン弁護士
サイコ(1960)
イエスマン “YES”は人生のパスワード
バッド・ジーニアス 危険な天才たち
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!
スター・ウォーズ/最後のジェダイ
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

映画「サイコ」

Psycho
Alfred Hitchcock 1960
★★★★

伝説的ヒッチコック・スリラーにして全てのサイコ・サスペンスのルーツ。会社の金を横領した女が立ち寄ったベイツ・モーテル。そこには管理人の青年ノーマンと離れの一軒屋に住む年老いた“母”がいた。原作はロバート・ブロック。(The Movie Database

映画「サイコ」を観ました。これまでに3回位は観たかなー。テレビドラマ「ベイツ・モーテル」を観て、懐かしくなっての再見です。1960年制作のアルフレッド・ヒッチコック監督の傑作です。

ヒッチコックのなかで、一番好きかもしれないなーという「サイコ」。やっぱ、面白いです。十分怖いですし。

殺人シーンは一度だけ、ですけど、全編不穏な空気が流れていて。でもって、ちょー有名なラストシーン。あの最後の独白シーンは衝撃だったな。いま見ても凄いです。

映画「リンカーン弁護士」

The Lincoln Lawyer
Brad Furman 2011
★★

ロサンゼルス中を高級車リンカーンで奔走するやり手弁護士ミック(マシュー・マコノヒー)の顧客は、主に麻薬の売人や娼婦(しょうふ)たちだ。ある日、彼の元に殺人未遂容疑で訴えられた資産家の息子ルイス(ライアン・フィリップ)の事件の依頼が舞い込んでくる。ミックは彼の十八番の司法取引で事を丸く収めようとするが、ルイスは無実を訴える。(Yahoo!映画

映画「リンカーン弁護士」を観ました。2011年のアメリカ映画で、監督はブラッド・ファーマン、マシュー・マコノヒー主演のサスペンス映画です。

けっこう面白いお話だと思います。なんか、原作の小説はベストセラーのようですし。ラストのどんでん返しもなかなかです。そこそこ手に汗握るって感じ。

だがしかし、主演のマシュー・マコノヒーがなんとなく地味なんだよな。カリスマ感がないというか。いやカリスマじゃなくていいんだけど。なにしろスカしてます。いや、そういう役柄なんでしょーがないんだろうけど。

映画「天使たちのビッチナイト」

The Little Hours
Jeff Baena 2017

中世ヨーロッパの修道院に紛れ込んだ1人の男と3人の不良修道女たちが繰り広げる騒動を描いた異色コメディ。ガルファニャーナの森の中に佇む修道院に、それぞれ家の事情で少年院同然に修道院に送られた3人の修道女たち。夜の女子寮で酒やタバコを片手にきわどいガールズトークを繰り広げるが、実は3人とも男性経験がなかった。そんな彼女たちのもとに、ろう唖のふりをした美しい青年が小間使いとして雇われることに。男に興味津々な彼女たちは、あの手この手で青年と関係を持とうと悪戦苦闘するが……。(映画.com

映画「天使たちのビッチナイト」を観ました。たまたまAmazonPrimeで見かけたからですが、これはいまひとつだったなー。2017年製作のカナダ・アメリカ合作映画らしい。しかし、邦題もなんだかなーって感じです。ちなみに原題は「The Little Hours」。

ブラック・コメディとか書かれている記事を多く見かけましたが、コメディーって感じはあまりしなかったな。なんだか笑えなかったし。キリスト教とか中世ヨーロッパとかの知識があれば、すこしは印象が変わったかな。いや、そもそもで、あんまりおもしろくない映画、のような気がします。

映画「プロメテウス」

Prometheus
Ridley Scott 2012
★★★

科学者エリザベスが、地球上の時代も場所も異なる複数の古代遺跡から共通のサインを発見した。それを知的生命体からのと分析した彼女は、巨大企業ウェイランド社が出資した宇宙船プロメテウス号で地球を旅立つ。2年以上の航海を経て未知の惑星にたどり着いたエリザベスは、冷徹な女性監督官ヴィッカーズ、精巧なアンドロイドのデヴィッドらとともに砂漠の大地にそびえ立つ遺跡のような建造物の調査を開始する。やがて遺跡の奥に足を踏み入れたエリザベスは、地球上の科学の常識では計り知れない驚愕の真実を目の当たりにするのだった……。(The Movie Database

映画「プロメテウス」を観ました。一月ほど前に観たのですが、さっぱり内容を忘れてました。Wikipediaを読んでいて、思い出した。そうそう、エイリアンの前日譚のような。2012年公開、リドリー・スコット監督の映画のようです。

けっこうテンポよく、観ているときはそこそこ面白いなーと思っていたような。とはいえ、なんだかあまりに雑というか。いや映像とかすごかったような気がするけど、調査隊?が無謀すぎるというか。脳天気すぎるというか。リアリティがなさすぎというか。

主人公の女性、エリザベス・ショウがめちゃくちゃ強くて。まーエイリアンのシガニー・ウィーバーのような感じです。

予告編からして、いかにも壮大な物語って雰囲気ですし、実際、スケールが大きいですが、なんとなく、もっと軽い感じに作ったほうが面白かったんじゃないかしらん。

映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」

It
Andy Muschietti 2017
★★★

とある田舎町で児童が行方不明になる事件が相次ぐ中、おとなしい少年ビルの弟が大雨の日に出掛け、大量の血痕を残して姿をくらます。自分を責めるビルの前に突如現れた“それ”を目撃して以来、彼は神出鬼没、変幻自在の“それ”の恐怖に襲われる。彼と同じく“それ”に遭遇した人々とビルは手を組み、“それ”に立ち向かう。(The Movie Database

映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」を観ました。2017年公開のアンディ・ムスキエティ監督によるアメリカ映画です。スティーヴン・キングのホラー小説が原作です。

けっこう話題作だったのか、宣伝をよく見かけたような気がしますが、映画館で見るほどじゃないかなとスルーしてました。で、観たところ、最初のエピソードのシーンがすごくよくできていて。ビルの弟が排水溝に落ちていく?場面です。これは面白いぞ、と期待が高まったのですが。なんとなく尻すぼみというか。

面白かったですけどね。最初のシーンのインパクトが強すぎて。期待しすぎたかなという感じです。ホラーというより、少年たちの冒険ものみたいな映画でした。にしても、「本作は小説の前半を映画化」って知らなかったなー。続編が公開されているのは知っていたけど。続編はどうなのかしらん。

映画「地獄の黙示録」

Apocalypse Now
Francis Ford Coppola 1979
★★★★

ベトナム戦争が真っただ中のサイゴン。アメリカ陸軍情報部のウィラード大尉にある密命が下される。それは、カンボジアに特殊任務で赴いたままジャングル奥地に自らの王国を築き、カリスマ的な存在と化した危険人物カーツ大佐を暗殺せよ、というもの。任務を全うすべく、ウィラード大尉は4人の部下とともに哨戒艇に乗り込み川をさかのぼる。道中、極限状態に晒され続けた彼らは幾多の異常な世界を体験していく。やがて彼らはついに、ジャングルの奥深く、カーツ大佐が潜伏する“王国”へと辿り着くのだった。(The Movie Database

映画「地獄の黙示録」を観ました。数々の賞を受賞した、フランシス・フォード・コッポラによる1979年公開のアメリカ映画です。私は、30年くらい前に観て以来、2回めかな。

やたら長くて重たい印象がありましたが、やはりそのとおり。クレイジーな場面が延々と続きます。湿度が異様に高く暑苦しい、映画を観ているだけの私でさえ、汗が滲み出てくるような、そんな感じ。継続した緊張感で、激しく疲れます。

にしても面白い。お話の展開がそれほどないので、退屈といえば退屈かもしれません。が、とにかく画面から湧き出る熱量が凄まじい。

30年ぶりに観た映画、ストーリーはこんなだったのかとあらためて思ったりもしました。で、地獄の黙示録といえば、ドアーズ「The End」。実際、私は、真っ赤に燃え上がるジャングルを背景に「The End」が流れるラストシーンだけ、覚えてました。だがしかし。なんと、ラストシーンで流れなかったんだなー「The End」。冒頭で流れたけど。なんだかそこは拍子抜けしたし、若干、納得いかずてな気持ちもあったり。とはいえ、自分の記憶違いだったかという気もしたり。

ググってみたところ、やはり、当初のラストシーンを変更してしまったようです。まじか〜。これは残念。ググった結果、このレビュー(『地獄の黙示録 特別完全版』 – LACROIXのちょっと辛口映画批評2)がピンときました。ほんとに残念。

映画「レッド・スパロー」

Red Sparrow
Francis Lawrence 2018
★★

元バレエダンサーのドミニカはそのキャリアを終わらせるような怪我を負い、彼女の将来は一気に闇へと落とされる。そして、ある時ドミニカは秘密組織が運営する学校スパロウ・スクールから入学のオファーを受ける。その学校は、ドミニカのように突出した才能を秘めた若者を入学させ、心身とも武器として使えるように養成することを目的として設立されたものだった。厳しいトレーニングを終えたドミニカは、やがてスパロウ・スクール出身最強のスパイとなり、ロシアの機密事項を調査するCIA捜査官ナサニエル・ナッシュを誘惑して貶めようとするがドミニカとナサニエルは恋に落ちる。(The Movie Database

映画「レッド・スパロー」を観ました。2018年のアメリカ映画、監督がフランシス・ローレンス、主演がジェニファー・ローレンスです。

映画が公開された頃、映画館の前でけっこう派手に宣伝していたのでなんとなく印象に残ってます。お金もかけてるのかしらん。

ざっとググった感じだと評判はいまひとつみたいです。私は、そこそこ楽しめたけどな。そこそこありがちな話ですが、いくつか伏線を絡ませたり、最後はどんでん返しがあったりして。ジェニファー・ローレンスもなんだか田舎娘、失礼、みたいな役を熱演してたりして。

とはいえ、ちょっと長すぎ。140分はなかなか厳しい。あと、なんとなくやたら重厚な空気で重苦しい。なんとなくもっと軽い感じでサクッと楽しめるような作りのほうがよかったんじゃないかしらん、などと思いました。

映画「仮面の男」

The Man in the Iron Mask
Randall Wallace 1998
★★★

『仮面の男』(かめんのおとこ、The Man in the Iron Mask)は、1998年制作のアメリカ映画。アレクサンドル・デュマの『ダルタニャン物語』をベースに、ルイ14世と鉄仮面伝説、老いた三銃士の復活と活躍、王妃とダルタニアンの秘めた恋を描いた歴史娯楽活劇である。(Wikipedia

映画「仮面の男」を観ました。1998年公開のアメリカ映画、レオナルド・ディカプリオが主演です。

AmazonPrimeで観たのですが、けっこう面白かった。私、ダルタニアン物語も三銃士も鉄仮面伝説も、ほぼぜんぜん知らなくて。知らないがこそ、面白かったというのもあるのかも。

どこまで史実に沿っているのかさっぱり、ですが、なんというかおとぎ話のような面白さがありました。レオナルド・ディカプリオの一人二役も、なかなかいい演技でした。今度は、三銃士とかその辺りの映画も観てみようかな。

映画「告白」

Confessions
Tetsuya Nakashima 2010
★★★★

とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は幕を開けた。(The Movie Database

映画「告白」を観ました。2010年公開、中島哲也監督、松たか子主演の映画です。私は、公開当時、映画館で観て以来、これで4回目くらいかなー。すごく好きな映画です。

ちょっとショボい感じの映像があったり、なんとなく気になるところがないわけじゃないですが、なんだか勢いが凄いです。テンポがいいし、ストーリーも面白い。最初から最後まで、息もつかせず、って感じ。

なにしろ、松たか子、凄いです。すばらしい。と、褒めてばかりですが、私が好きなのは、ホントのラストシーン、松たか子による「なーんてね」の台詞です。この数秒でがつーんとやられました。って人、多いだろうなー。そこそこの数の映画を観てると思うのですが、このラスト数秒のインパクトは、もしかして「告白」が一番かもしれません。てなくらいの衝撃でした。

で、さっき気がついたのですが、この映画のポスター。松たか子の眼に、娘が殺される場面(だと思う)が写っていることに気がつきました。こわいねー。