冥王星パーティ/平山瑞穂
なんで私はいつも「男」で間違っちゃうんだろう?
今日の私は、過去の私の集大成。だから。今の自分が嫌いなら、ちょっとでも変わらなきゃ、未来の自分を好きになることは出来ないんだよね。様々な人生の分岐点のどれが私をここに導いたのかは分からないけれど、この瞬間に選ぶ道は間違っていないと信じたい――迷走する恋愛の果てに待つひとすじの光を予感させる青春小説。
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面白かったです。
平日だというのに、久しぶりに深夜3時までかかって読み通してしまいました。
主人公の女性は、「そこそこ美人。要領もいいし、性格だって悪くない。」のに、男で散々失敗を繰り返してる。その彼女の失敗のお話が一話完結のような形で3話収められていて、最初のお話が最後のエピローグに収斂していく、そんな感じの小説でした。
登場人物は、なんというか、羨ましくなるような「いい人」はでてきません。
でも、なんだか切なくなるというか、お話に引き込まれてしまいます。
どちらかといえば、重たい内容なのですが、文章がこなれてるのかな、ぐいぐい読むことができます。終始冷めた視線でありながら、一直線というか。
何書いてんだかわからなくなってきましたが、帯に書かれている「透明に深く輝く青春」というのがぴったりかなーという気がします。
なんで私は今ここに居るんだろう、どこかで道を間違えたんじゃないか、間違えたのはいつ?
なんてことを思ってしまう人は、ずっぽりはまってしまう小説だと思います。
そう、私はこの小説に思いっきりはまってしまった一人です。
「冥王星パーティ」というタイトルも、最後のお話で納得。
あー、どこかで道を間違えたと思ってる人がはまるとか書いてしまいましたが、どろどろと落ちていくようなお話ではありません。たとえていうなら、SIONの「通報されるくらいに」でしょうか。
あわてんなよ 雨が上がったからって いきなり晴れるわけもないさ
俺はまだ やっと今 始まったばかりだろ
早くはない 遅くはない 始めたら始まりさ
何度でも 何度目でも 始めたら始まりさ
雰囲気はまったく違うんですが、こうして歌詞を書いてみると、空気は似てるような気がします。
ということで、これまたおすすめの小説です。
