New York/Lou Reed
ルー・リードの1989年発表の通算19作目。朋友ジョン・ケイルとモーリン・タッカーの参加が彼の創作意欲に火をつけたのか、80年代以降の彼の作品の中では『ブルー・マスク』と並び、文句なしにベストの内容を持つ作品だ。気合いの入った、痛快でシンプルなロックン・ロール・サウンドに乗せて、タイトルどおり、ニューヨークの喧騒やその人間模様がヴィヴィッドに描かれ、その世界観も見事。
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Lou Reedは、The Velvet Undergroundでちょこっと知っているだけで、実はほとんど興味がなかった。なんだか偏屈親父という感じもあって(というか、ほんとに偏屈?)、とっつきにくいというか。
そんなLou Reedのアルバム「New York」。
なんで手を出したかというと、SIONだった。
SIONとLou Reedは、なんとなく、雰囲気が似てる。いや、私がそう思っているだけなんだけど、二人の名前を知っている人は、新宿そしてNew Yorkという街の名前を思い浮かべるのはたやすいことだと思う。
去年の12月のSIONのライブからだったか、SIONがステージに登場するときにかかる曲が妙に耳に残った。この前の5月のLOFTで、完全に記憶に残った。シンプルとしかいいようのないR&Rに、つぶやくような、それでいて存在感バリバリのボーカル。ほとんど聴いたことがないとはいえ、こりゃ、Lou Reedだなーと思いつくのに、それほど時間はかからなかった。
時間がかかったのは、この曲がどのアルバムに収録されているか、いったい何という曲なのかということだった。とりあえず、片っ端から、iTMSで試聴しまくる。米国サイトまで出かけた。
で、わかった。
曲名は「Romeo Had Juliette」、収録されているアルバムが「New York」だった。
と、ここまででずいぶん書いてしまったなー。
「Romeo Had Juliette」、なんともロマンチックな題名じゃないか。
曲は、ライブ会場で聴いたとおり、超シンプルなR&R。叫ばないにも関わらず、妙に鋭いボーカル。
クールというのは、こういうアルバムのことをいうんじゃなかろうか。
それほどコマーシャルとはいえなく、派手というところからは遠いアルバムなので、万人におすすめはできないかもしれません。
が、SIONのライブで聴くことができる(と思うんだけど)「Romeo Had Juliette」が気になった方は、アルバム「New York」も気に入るんじゃないかなーと思います。
