2019年 本

2019年に読んだ本は、46冊みたいですが、ほとんど漫画。
毎年、こんなもんです。
なにげに「R-中学生」が笑えて、面白かった。
空海も最澄も、ほぼ全く知らない世界だったので「阿・吽」は興味深く読んだ。
「おやすみプンプン」はちょっと重かったな、面白かったけど。
そうそう、「デビルマン」。初めて読んだんですが、こんな内容だったとは!衝撃というか凄い漫画でした。
2020年もこんな感じなんだろうな〜、本に関しては。

デビルマン (1) / 永井豪
デビルマン (2) / 永井豪
デビルマン (3) / 永井豪
デビルマン (4) / 永井豪
デビルマン (5) / 永井豪
R-中学生(1) / ゴトウユキコ
R-中学生(2) / ゴトウユキコ
R-中学生(3) / ゴトウユキコ
いぬやしき(1) / 奥浩哉
いぬやしき(2) / 奥浩哉
いぬやしき(3) / 奥浩哉
いぬやしき(4) / 奥浩哉
いぬやしき(5) / 奥浩哉
いぬやしき(6) / 奥浩哉
いぬやしき(7) / 奥浩哉
いぬやしき(8) / 奥浩哉
いぬやしき(9) / 奥浩哉
いぬやしき(10) / 奥浩哉
翔んで埼玉 / 魔夜 峰央
巨神計画 上 〈巨神計画〉シリーズ / シルヴァン・ヌーヴェル
巨神計画 下 〈巨神計画〉シリーズ / シルヴァン・ヌーヴェル
巨神覚醒 上 〈巨神計画〉シリーズ / シルヴァン・ヌーヴェル
巨神覚醒 下 〈巨神計画〉シリーズ / シルヴァン・ヌーヴェル
愚者のエンドロール / 米澤穂信
氷菓 / 米澤穂信
阿・吽(1) / おかざき真里
阿・吽(2) / おかざき真里
阿・吽(3) / おかざき真里
阿・吽(4) / おかざき真里
阿・吽(5) / おかざき真里
阿・吽(6) / おかざき真里
阿・吽(7) / おかざき真里
阿・吽(8) / おかざき真里
阿・吽(9) / おかざき真里
阿・吽(10) / おかざき真里
おやすみプンプン (1) / 浅野いにお
おやすみプンプン (2) / 浅野いにお
おやすみプンプン (3) / 浅野いにお
おやすみプンプン (4) / 浅野いにお
おやすみプンプン (5) / 浅野いにお
おやすみプンプン (6) / 浅野いにお
おやすみプンプン (7) / 浅野いにお
おやすみプンプン (8) / 浅野いにお
おやすみプンプン (9) / 浅野いにお
おやすみプンプン (10) / 浅野いにお
おやすみプンプン (11) / 浅野いにお

『氷菓 / 米澤穂信』

“氷菓”
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(著) 米澤穂信 (イラスト) 上杉久代 (写真) 清水厚
出版社: KADOKAWA (2012/4/25) ASIN:B009PKN0D0

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実──。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ、登場! <古典部>シリーズ第1弾!!
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「氷菓」という小説を読みました。青春ミステリーとありますが、まさにそんな感じ。
ぜんぜん知らなかったのですが、2012年頃に発売され、アニメ化もされた人気作品のようです。サクサクと読めます。

殺人が起きるわけでもなく、高校生活の日常の中での小さな事件を解決していく、みたいな。
ホロ苦いといえばそうかなー。
泥臭さを感じられないところとか、主人公があまり魅力的に見えなかったり、なんてところもありましたが、けっこう面白かったです。

昔、赤川次郎とか読んでいた頃を思い出しました。

2018年 本

2018年に読んだ本はこんな感じです。
累(13) / 松浦 だるま
なのはな / 萩尾 望都
夏への扉 / ロバート A ハインライン
寄生獣(1) / 岩明均
寄生獣(2) / 岩明均
寄生獣(3) / 岩明均
寄生獣(4) / 岩明均
寄生獣(5) / 岩明均
寄生獣(6) / 岩明均
寄生獣(7) / 岩明均
寄生獣(8) / 岩明均
寄生獣(9) / 岩明均
寄生獣(10) / 岩明均
黒蜥蜴 / 江戸川 乱歩
旧約聖書 ─まんがで読破─ / バラエティ・アートワークス
破戒 ─まんがで読破─ / 島崎藤村
資本論 ─まんがで読破─ / マルクス
1984年 ─まんがで読破─ / ジョージ・オーウェル
学問のすすめ ─まんがで読破─ / 福沢諭吉
蟹工船 ─まんがで読破─ / 小林多喜二
蟹工船 / 小林 多喜二
オリエント急行殺人事件 / アガサ・クリスティ
11人いる! / 萩尾望都
ファウスト / 手塚治虫
ベルサイユのばら(1) / 池田理代子
ベルサイユのばら(2) / 池田理代子
ベルサイユのばら(3) / 池田理代子
ベルサイユのばら(4) / 池田理代子
ベルサイユのばら(5) / 池田理代子
ベルサイユのばら(6) / 池田理代子
ベルサイユのばら(7) / 池田理代子
ベルサイユのばら(8) / 池田理代子
ベルサイユのばら(9) / 池田理代子

33冊のようですが、今年もほとんど漫画です。
まーぜんぜん読んでないに等しいです。
ベルサイユのばら、なんとなく読んだのですが、すごく面白くてびっくりしました。

寄生獣

漫画「寄生獣」10巻読んでしまいました。
面白かったです。
映画はやっぱり、原作にほぼ忠実でした。

設定というか、そのアイデアが秀逸だったんじゃないかしらん。
で、やっぱ、どちらかといえば映画のほうが好きかもしれないな〜。
前後編、合わせて4時間くらい。
そのくらいで完結してちょうどいい感じの物語って気がします。

しかし、なんとなくヒットしていたことくらいは知っていたので、もっと早く読めばよかったなー。
漫画では、1980年後半から90年あたまくらいの空気が懐かしかったです。

漫画「寄生獣」


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漫画「寄生獣」を読み始めました。
1988年から連載開始のようですが、これまでぜんぜん興味がわかず。
なんとなく絵の感じもあまり好みじゃなかったり。
で、全10巻のうち6巻まで読みましたが、なかなか面白いです。

映画は、ここまでは、かなり原作に忠実って感じです。
確かに、よくこれを映像化したなーって気がします。

1980年後半くらいの時代も感じられたり、なんとなく懐かしかったりして。
映画では、ちょっとホロっとする場面もあったりしたのですが、これからそういうところもあるのかしらん。

2017年 本

2017年に読んだ本は35冊だったようです。
AKIRA(1) / 大友 克洋
AKIRA(2) / 大友 克洋
AKIRA(3) / 大友 克洋
AKIRA(4) / 大友 克洋
AKIRA(5) / 大友 克洋
AKIRA(6) / 大友 克洋
きりひと讃歌 1 / 手塚治虫
きりひと讃歌 2 / 手塚治虫
きりひと讃歌 3 / 手塚治虫
きりひと讃歌 4 / 手塚治虫
そして誰もいなくなった / アガサ・クリスティー
ハサミ男 / 殊能将之
火の鳥 1 / 手塚治虫
火の鳥 2 / 手塚治虫
火の鳥 3 / 手塚治虫
火の鳥 4 / 手塚治虫
火の鳥 5 / 手塚治虫
火の鳥 6 / 手塚治虫
火の鳥 7 / 手塚治虫
火の鳥 8 / 手塚治虫
火の鳥 9 / 手塚治虫
荷風になりたい~不良老人指南~ 1 / ケン 月影
荷風になりたい~不良老人指南~ 2 / ケン 月影
荷風になりたい~不良老人指南~ 3 / ケン 月影
限りなく透明に近いブルー / 村上 龍
人間椅子 / 江戸川 乱歩
沈黙 / 遠藤 周作
舞姫 / 森 鴎外
僕だけがいない街 9 / 三部 けい
累(10) / 松浦 だるま
累(11) / 松浦だるま
累(12) / 松浦 だるま
累(7) / 松浦だるま
累(8) / 松浦だるま
累(9) / 松浦だるま
ほとんど漫画です。
しかも、再読が多いかな。
このなかでは、手塚治虫の一連の作品がやっぱり面白かったかなー。
手塚治虫はちょっと別格ですなー。

火の鳥 4巻


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2年くらい前に3巻まで読んでいた手塚治虫の「火の鳥」を、また読み始めました。
今日は、4巻。
ヤマト編と宇宙編が収録されてました。
今回だけの感想ではありませんが、とにかくおもしろいですね。
物語がしっかりしてるというか。
まーよくこんなことを思いつくな〜というか。
この歳になって、ようやく徐々に読み始めてる手塚治虫ですが、知らないままにならないでよかったよ。

エディプスの恋人/筒井康隆


エディプスの恋人/筒井康隆(Amazon)
ある日、少年の頭上でボールが割れた。音もなく、粉ごなになって。――それが異常の始まりだった。強い“意志”の力に守られた少年の周囲に次々と不思議が起こる。その謎を解明しようとした美しきテレパス七瀬は、いつしか少年と愛しあっていた。初めての恋に我を忘れた七瀬は、やがて自分も、“意志”の力に導かれていることに気づく。全宇宙を支配する母なる“意志”とは何か? 『家族八景』『七瀬ふたたび』につづく美貌のテレパス・火田七瀬シリーズ三部作の完結編。
筒井康隆の七瀬シリーズ三部作の最後を飾る「エディプスの恋人」。
「七瀬ふたたび」のラストで、あーなったはずなのに、何事もなかったかのように物語は始まります。
七瀬の恋物語みたいな感じで進みますが、どうにもなんとなく居心地が悪い。
とか思っていると、後半の怒涛の、地球どころか全宇宙まで広がっていくスケール感。
もはや、この世の仕組み、万物創世の仕組みまで解き明かしてしまうのではないか。
書き過ぎか。
それでも、そんな哲学的な小説でした。
そして、七瀬シリーズを半ば強引に終わらせる、みたいな。
なんなんでしょう、若い頃に読んだ時には、それほど衝撃を感じませんでしたが、筒井康隆の才気あふれる、とはこのことか、みたいな。
ちょっと理屈っぽい感じがしないでもないけど、人は人として生きてくしかないって終わり方が好きです。
にしても、すごすぎるぞ、七瀬三部作。
筒井康隆、すごいです。

七瀬ふたたび/筒井康隆


七瀬ふたたび/筒井康隆(Amazon)
生まれながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生まれてはじめて同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持ち主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と壮絶なバトルを繰り広げる!
筒井康隆の七瀬シリーズ二作目「七瀬ふたたび」です。
三部作の中では、一番、SF色が強いというか、手に汗握る場面が多いというか。
どろどろ感は薄まってます。
ま、人の心のどろどろ感は「家族八景」だけで十分かな。
なもんで、かなり気楽に読めるような気がします。
それでも、超能力者が女性、黒人、子どもという設定がなんともミソな感じ。
迫害された、迫害されがちな立場になりやすい方々。
一方、超能力者を抹殺しようとする暗黒組織といっても、組織についての具体的な描写はほとんどありません。
フツウの人々の集まりなのでしょう。
ということで、やっぱ、この小説のテーマは「マイノリティへの迫害」であると感じます。
テレパスに限らず普遍的な物語。
硬派だけど俗。
そして驚きのラスト。
これはちょっと想像できなかったな〜。
群集心理というのか、ちょっと前の日本でも実際にあったこと。
それを思い起こしました。
いろいろなことを考えさせられ、それでもすごく面白い小説です。
筒井康隆、すごいなー。

家族八景/筒井康隆


家族八景/筒井康隆(Amazon)
幸か不幸か生まれながらのテレパシーをもって、目の前の人の心をすべて読みとってしまう可愛いお手伝いさんの七瀬――彼女は転々として移り住む八軒の住人の心にふと忍び寄ってマイホームの虚偽を抉り出す。人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活を営む小市民の猥雑な心の裏面を、コミカルな筆致で、ペーソスにまで昇華させた、恐ろしくも哀しい短編集。
筒井康隆「家族八景」を読みました。
テレパス七瀬を主人公とする三部作の第1作です。
三部作とも、たぶん高校の時に読んだ限り。
ほとんど内容は忘れてました。
これまた衝撃的な小説でした。
「人間心理の深層に容赦なく光を当て」とありますが、まさにその通り。
1975年くらいに発表された小説のようですが、人の心の奥底が題材であることもあってか、まったく古さを感じません。
というか、いま、こういう心をグサグサと突き刺すような小説ってあるのかなー。
SFといえばSFなんでしょう。
にしても、どろどろ感が半端じゃないです。
すべての短編の舞台は、基本的にフツウの一般家庭で生活を営む人々。
その人々の心の奥をグサグサと踏み込み、描き出します。
なんだか頭を掻き毟りたくなるような衝動にかられるような。
一言でいえば、なんて厭らしい、汚らわしいんだ、みたいな。
そんな光景ばかり。
それでも。
多少デフォルメされてるとはいえ、いや、デフォルメされていないかもしれない、これが「人間」なんだよなー。
絶望することはない、主人公の七瀬も苦しみつつも、絶望までは至ってない。
私だったら気が狂いそうな光景ばかりですが、それでも別にいいじゃない、なんとか世界は動いてる。
滅びそうになりつつも、一応、いまのところ、世界は動いてる。
明日になれば、いつものように朝が来る。
なんてことを思わせてくれる小説でした。
ちょっと綺麗に書きすぎたかな。
それでも、このギリギリ感が好きだな〜。
グロテスクで、自己嫌悪に陥ったり世界を否定したくなるような描写が続きますが、ギリギリのところで踏みとどまるみたいな。
これまた、ホントにすごい小説です。