優しい音楽/瀬尾まいこ


駅でいきなり声をかけられ、それがきっかけで恋人になったタケルと千波。だが千波は、タケルをなかなか家族に紹介しない。その理由にタケルは深い衝撃を受けるが、ある決意を胸に抱いて一歩を踏みだした—表題作「優しい音楽」。つらい現実を受けとめながらも、希望を見出して歩んでゆく人々の姿が爽やかな感動を呼びおこす。優しさに満ち溢れた瀬尾ワールド全開の短編集。 (Amazon)
久しぶりに小説を読みました。
瀬尾まいこ、数年前にちょっとハマりました。
その頃発表されたものは概ね読んだかな。
シリアスな題材を、飄々とユーモラスにちょっと前向きに描くその作風が好きです。
で、この「優しい音楽」もそんな感じでした。
「優しい音楽」、「タイムラグ」、「がらくた効果」の3編。
どれも読みやすく、それぞれあり得ないような設定の物語です。
不倫相手の子供と一日を過ごすことになった女性のお話の「タイムラグ」、公演で拾ってきた?初老の男と1週間を共に過ごす「がらくた効果」、この2編が良かった。
「がらくた効果」が一番しっくりきたかな。
目線が優しいです。
素直というのはちょっと違うような気もしますが、捻くれてはいません。
読後感がよいのです。読みやすいし。
「幸福な食卓」や「卵の緒」ほどの感動はなかったような気もしますが、十分面白かったです。

カテゴリーBOOK