詩とファンタジー 2009年 秋日号


「永遠の少年 忌野清志郎の詩」という特集が掲載されている「詩とファンタジー」という雑誌を読みました。
「永遠の少年」とはなんとなく懐かしい響きです。
最近では「KING」、「GOD」って感じが多かったですし。
でも、ぜんぜん違和感ありません。
やなせたかしが責任編集の「詩とファンタジー」という雑誌は、私はまったく知りませんでした。
手に取ってみると、ほぼ全頁がオールカラー、広告はほぼなし、見開き2頁にイラスト入りの詩が掲載と、とっても良質な雑誌です。
丁寧に創られているなーと思います。
こういう雑誌っていいよなー。
で、清志郎。
掲載された詩は次の6編。
  雨の降る日
  多摩蘭坂
  日当りのいい春に
  まぼろし
  うわの空
  夢
1970年代の作品と思われるものが多いです。
植田真(上記3編)と寺門孝之(残りの3編)によるイラストが背景にあります。
これがいいのです。
もちろん、というか、もともと清志郎の詩は大好きですが、このようなカタチであらたまって詩として読んでみると、違った感覚を覚えます。
特に、最後の「夢」がキマシタ。
永遠の少年とタイトルされた特集だからか、他の5編は清志郎の繊細なところが前面にでているような気がします。
清志郎が二十歳そこそこのときの作品のような気もするし。
それはそれで、まったくもって、素晴らしくて、心動かされるものばかりです。
が、たぶん、40歳を超えたであろう清志郎が創ったと思われる(ウソかもしれない)「夢」がいいんだよなぁ。
「永遠」の少年か。
泣けてきます。ホントに。
Chabo、町田康、やなせたかしのコメントもありました。
町田康のコメントがまたよくて。
私が思うところの「清志郎」を表現していて、思いっきり共感でした。
短いけれど、名文だと思います。
タイトルは「不可能を可能にした人」です。
この先、いつまでも、何度でも読み返したいコメントでした。
やなせたかしは、「詩というより歌詞」とコメントしてます。
確かにそうだよなー。
「多摩蘭坂」とか、気がつくと、ついついメロディーが頭の中に鳴ってしまいます。
そこをあえて浮かばないように読んだりしてみました。
たぶん、音源化されていない(と思うんだが)唯一の詩「日当りのいい春に」でさえ、リズムとメロディーを感じます。
そう、「日当りのいい春に」の掲載はすごく驚きでした。
詩集「エリーゼのために」で私は初めて読みました。
高校生くらいのときだったかな。
若気の至り(?)で、私はこの詩にメロディーらしきものを勝手につけて一人で得意になってたりもしました。
清志郎のことですから、この「日当りのいい春に」にも、きっと、というか必ずメロディーがあるのでしょう。
いつの日か聴けるときがあればいいなと思います。
って、どこかで音源になってたりして。
「詩とファンタジー」から随分離れてしまいましたが、ホントによい特集でした。