I stand alone 仲井戸”CHABO”麗市「僕が君を知ってる」@SHIBUYA-AX

先日(10月11日)、I stand alone 仲井戸”CHABO”麗市「僕が君を知ってる」@SHIBUYA-AXに行ってきた。
一月前くらいだったか、このライブが告知されたとき、このライブのタイトルからして泣けてきた。
私はChaboのソロライブは、イベントを除いて一度も行ったことがない。
でも、このライブだけは行かなくちゃ、そんなキモチだった。
チケットは速攻で完売だったようだけど、ラッキーにも私はチケットを入手することができた。
Otis Redding「Cigarettes and Coffee」が流れるなか、Chaboがステージに現れた。
思ったよりもリラックスした雰囲気。
そして、演奏された一発目は「よォーこそ」。
これには驚いた。一人「よォーこそ」だ。
一人だけど十分カッコよかった。
そして「激しい雨」の一節を挟んで「君が僕を知ってる」。
Chaboはリラックスしているようで、やっぱり緊張しているようにも見えた。
RCの曲がメインだろーなーと薄々思っていたけれど、とんでもない、本編ステージはほぼすべてがRCナンバーだった。
しかも、アルバム「RHAPSODY」以前に発表されたものが半分以上だったと思う。
珠玉のナンバーだった。
わかりきっているつもりだったが、あらためて気付かされた。
すばらしいナンバーばかりだった。
ここで思い出せる限りのリストを書いてみる。
この作業はけっこう簡単だ。なにしろ、RCのナンバーばかりなのだから。
演奏された順番までは覚えていない。
なもんで、演奏された曲が収録されたアルバムの発表された順に書いてみる。
2時間35分/初期のRCサクセション
春が来たから/初期のRCサクセション
忙しすぎたから/楽しい夕に
ぼくの自転車のうしろに乗りなよ/楽しい夕に
夜の散歩をしないかね/シングル・マン
甲州街道はもう秋なのさ/シングル・マン
スローバラード/シングル・マン
よォーこそ/RHAPSODY
ボスしけてるぜ/RHAPSODY
エンジェル(Instrumental)/RHAPSODY
雨あがりの夜空に/RHAPSODY
上を向いて歩こう/RHAPSODY
キモちE/RHAPSODY
たとえばこんなラヴ・ソング/PLEASE
いい事ばかりはありゃしない/PLEASE
君が僕を知ってる/EPLP
多摩蘭坂/BLUE
よそ者/BLUE
つ・き・あ・い・た・い/BEAT POPS
お墓/OK
夢を見た/FEEL SO BAD
ぼくとあの娘/HEART ACE
二人で紅茶を飲みましょう(?)(未発表)
カニ・ムシ・ヘビ(未発表)
激しい雨(ちょっとだけ)/夢助
毎日がブランニューデイ/夢助
Chaboによるカバー(?)が数曲(未発表)
1980年の「RHAPSODY」以前の曲がメインだ。
「夢を見た」(1984年発表)、「ぼくとあの娘」(1985年発表)が演奏されたRCナンバーでは最新の曲だが、この曲に関しては、Chabo自らがレコーディングしたことを忘れていたようだった。
ChaboにとってのRCは1983年辺りで終わっているのかもしれない。
終わっているは言い過ぎかな。
アルバム「BEAT POPS」辺りまでの清志郎との思い出が強烈なんだろう、きっと。
演奏された曲のなかでは「エンジェル(Instrumental)」が強烈に印象に残っている。
カッコよかった。
清志郎のボーカルが聴こえた気がした。
それとアンコールか、本編最後のほうに演奏されたChaboによるカバー(と思われる)曲が強烈だった。
そのすべてが清志郎を想った曲だ。
清志郎に関するMCもたくさんあった。
知っている話もあれば、初めて聞く話もあった。
ユーモアを交えた語りはいつものChaboだった。
最後の最後には、「戦友達へ」(?)という詩の朗読があった。
そして「PS」と言ってから、清志郎への手紙が読まれた。
Hey 清志郎 聞こえてる?
一筋のスポットライトの中、右手(だったか)を突き上げ、天を見上げるChabo。
ライブが終わった。
Chaboが去った後のステージのスクリーンには虹が映され、その後、清志郎とChaboによる北海道ロケのテレビ番組バージョンの「君が僕を知ってる」が流された。
ここまで、ほとんど自分の感想を書いていない。
正直に書こう。
私はライブが始まる前よりも、終わった後のほうがグジャグジャだった。
「清志郎がいない」ことを思いっきり感じてしまい、その喪失感でいっぱいだった。
こんな風に感じてしまうことは、Chaboにとっては不本意だと思う。
こんな風に感じてしまう人は少数派であったとも思う。
Chaboの演奏や歌が悪かったってわけじゃない。とんでもない。
素晴らしかった。
Chaboは力強かったし、少なくともこのステージの上ではとっても前向きに見えた。
なにしろ、「I stand alone 僕が君を知ってる」というライブを演ってしまったのだ。
すごいことだと思う。
私は、現実を直視できない、前に歩くことができない、きっとそういうことなんだと思う。
私の席はSHIBUYA-AXの2階席だった。
2階席は初めての体験でライブが始まる前はちょっとワクワクもしていた。
関係者らしき方々もけっこういたようだ。
ちなみに、梅津さんと思われる方も見かけた。
「梅津さんだっ」と思ったとき、私は、一瞬、「清志郎も居たりして」と無意識に辺りを見渡した。
つまりはそういうことだ。
だがしかし、前向きで力強いChaboがいる。
これは救いだ。
ライブが終わった後、客席から「Chabo、ありがとう!」の掛け声が聞こえた。
ライブが終わって数日経った今、ようやく私はその言葉を素直に言えるようになった、そんな気がする。