SION-YAON 2007@日比谷野音

昨日(8月19日)、SION-YAON 2007@日比谷野音に行ってきました。SION&THE MOGAMIのフルメンバー(池畑潤二、井上富雄、細海魚、松田文、藤井一彦)2年ぶりの公演です。昨年は、ベースの井上さんが急遽出演できなくなり、ベースなしという変則バンドでした。
会場の野音には開演時間18:00の10分くらいまえでしょうか、に到着。とっても暑い一日でしたが、お客さんがかなり入ってます。年齢層は高め(平均35歳くらいでしょうか)ですが、浴衣姿の女性もいたりして、夏だなーという感じ。SIONもMCで言ってましたが、蝉の音がかなり聞こえてきます。野音のステージのちょっと上には、三日月も見えます。オフィスビルには休日だというのに、一つ二つ、光が点いてます。あぁ、野音の夏だな〜。
ステージは鎖なのかよくわかんない素材のとってもシンプルな飾りがそれとなくあるだけです。
新しいアルバム「20th Milestone」は、数年前のMOGAMIサウンドとはちょっと違って、ちょっと優しい感じがするものでした。まぁ、曲の半分くらいはMOGAMIじゃないんですが。
ということで、「20th Milestone」が中心のステージだろうなーとは思ってましたが、MOGAMIがどう演奏するのか、まずは一発目が何なのか、期待が膨らみます。
開演時間を5分くらいすぎたくらいでしょうか。Lou Reedの「Romeo Had Juliette」が会場に流れてきました。SION-YAON 2007の始まりです。
まずは1曲目「20th Milestone」から「どけ、終わりの足音なら」。かなり意外な気がしました。正直、アルバムではそれほど印象に残らない曲だったのですが、これがかっこいー!一彦さんのギターのリフがたまりません。そして、ドラムとベースのリズム隊の強烈なこと!さらに、そこにキーボードと文さんのスライドが絡みます。こりゃ、かっこいいや。たまりません。やっぱ、MOGAMIだよ。と思う間もなく「忘れられない人のひとりくらい」。これも重たいビートで完璧にMOGAMIサウンドでした。SIONもいつものとおり、元気そうで、声もばっちり。もーこの2曲だけでこのライブは最高になるぜーって確信。
「20th Milestone」からたっぷり演るというようなMCを挟んで、これからはほんとに「20th Milestone」からの曲が続きました。ハードな2曲は既に演奏しちゃったんで、しばらくはちょっと柔らかな曲です。「わすれな草」「前へ」「それさえあれば」「笑顔」「Valentine」「Makers Mark」てな感じでしょうか。これだけ「20th Milestone」からの曲を並べてくるとは想像できなかったなー。しかし、MOGAMIはまったく危なげなくというか、貫禄の演奏でしたね。ほんとすげーバンドだなぁと思いました。まるで、ツアーの最終日みたいな感じ。
このなかで印象に残っている曲といえば、まずは「前へ」かなー。アルバム収録よりも、SIONのシャウトがかっこよくて、最後のエンディングもよかったです。
あと、「それさえあれば」。アルバムと同様にちょっと軽めのシャッフルな感じの演奏でしたが、何気に、これは文さんとのソロアコギバージョンのほうが好きかも。それでも魚さんのキーボード(アコーディオンだったかな)や、文さんのテレキャス(だったと思う)とか良かったです。
「Valentine」。これもどちらかといえば軽めなサウンドでしたが、一彦さんのイントロのギターがすげーかっこよくキマってました。一彦さんはコーラスも間奏のギターソロもきめてたような気がします。SIONの曲ってあまりコーラスの印象がないので、新鮮でした。「Valentine」は、もともと曲も詩も好きなんで、よかったなー。
魚さんの重厚なキーボードから「Makers Mark」。これは文さんのアコギがたまりませんでしたが、これまた文さんとのソロバージョンのほうが好みかな〜。
ここまでが何となく第一部てな雰囲気でした。
簡単なメンバー紹介を挟んで一彦さんによる強烈なギターのリフが鳴り響きます。「すばらしい世界を」でした。会場も俄然盛り上がります。こういうジャラーンとした曲が欲しいなーというまさにその時だったな。すげーよかった、大興奮です。
でもって間髪入れずにまたしても一彦さんの今度はシンプルなギターにSIONのボーカルが乗っかり「MAYBE」。たまらんです。なんつうか、バンドサウンドてのは、こういうのを言うんだぜと見せつけられた気分。ただただかっこいー。ほんとに強烈でした。
この2曲で、さらにもっとガツーンといくのかと思いきや、ちょっとペースダウンといった趣で「エレファントソング」。私はなんとなくオリジナルアルバムの中では、「エレファントソング」は特にお気に入りってわけではありません。だがしかし、今日の「エレファントソング」は響いてきたなぁ。SIONのボーカルが胸に突き刺さります。「誰にもまねできない 2回目の歌を歌うよ」。そして、「どうか俺の好きな人たちが痛がったり苦しがったりしてませんように」、最後は「どうか、どうか」という祈りにも似たシャウト。
あー、今日のライブの一つのハイライトだなーと思いました。
が、続いての「夕焼け」が凄かったのです。
アルバム「東京ノクターン」での「夕焼け」は大好きな曲ですが、自分の中では、そんなに重要というかライブのハイライトになるような曲とは思えませんでした。
それが、この日の「夕焼け」は凄かった。これもSIONのボーカルです。ほとんど吐き捨てるような(いい意味なんですが)シャウト「今日 ここを歩いて良かった 今日 今 ここにいて良かった」。その瞬間、ほんとにここにいて良かったと心底思いましたよ。さらに、まったく想像もしなかった次の歌詞。
  昨日もダメで今日もダメだった
  だから明日できるかもしれない
  何度でも何度目でも始めたら始まりさ
そう、「ぶるうむうん」と「通報されるくらいに」からのフレーズです。これがエンディングに歌われました。泣けました。まさしく今日のハイライトでした。しつこいですが、ほんとに、今日、ここにいて良かった、SIONの歌が聴けて良かったと思いました。
で、そんなちょっとした感傷を吹き飛ばすように「一瞬」がぶちかまされます。ここからは本編最後まで、これがMOGAMIだ!サウンドの爆発でした。まったく間髪入れず、「ちょっとでいいんだ」「新宿の片隅から」と続きました。いやー、かっこいー。なんてすげーバンドなんだ。「ちょっとでいいんだ」のブレイクするとことか、もういちいちかっこよくきまります。ほんとにたまらん至福の時間でした。これが2年ぶりのサウンドかよ?嘘だろ〜って感じです。
そして、重厚なキーボードのイントロから「マイナスを脱ぎ捨てる」。この流れは最高でした。SIONのボーカルはここでも最高。アルバムよりも激しく、まさに心に突き刺さります。音の塊ががんがんぶつけられてきます。この曲でも泣けました。ダイナミックな展開(なんて言うか?)の「マイナスを脱ぎ捨てる」が本編ラストでした。
いやー、ほんと良かったなー。
この頃、文さんとのアコギライブばかり観てたけど、やっぱりMOGAMIだよなー。
などと思い、気がつくと客席も超盛り上がってます。
ということで、ほどなくしてアンコール。
まずは一発目。一彦さんのギターから聴き慣れたリフが飛び出します。
おー「もう一回」だぁ!
私、この曲、大好きなんですね。でもライブで一度も聴いたことなくてなんで演ってくれないんだろーと思ってて(まー、ここ数年の間ですが)、ここで聴けるとは夢にも思ってませんでした。盛り上がりましたよ。
「やりたいことがあるから もう一回できるだろう」
二発目が同じく「Comes」から「お前がいる」。会場も大合唱でした。
「まだいける 石にかじりついても」
三発目が「20th Milestone」から「元気はなくすなよ」。
間奏のときに会場から拍手やら歓声が飛び交います。
ほんとにいい歌です。たまらんですね。
そして、この「元気はなくすなよ」が一回目のアンコールの最後でした。
まだまだ続くぜということで二回目のアンコールでしたが、そのまえにこの日2回目のメンバー紹介がありました。MOGAMIとは「今年最初で最後」ということですが、これはちょっと悲しいな〜。でも、「今度会うのは来年」という言葉が聞けたのでよしとします。
二回目のアンコール、まずはSIONの「さあ一緒に歌うぞ」から「砂の城」。会場はもちろん大合唱。私、SIONの曲の中で一番くらいに好きな曲です。よかった〜。
そして、「たまには自分を褒めてやろう」「このままが」と演奏されました。
「たまには〜」では、珍しく、SIONが歌詞を飛ばしたりもしてました。「このままが」はやっぱり名曲です。
最後、メンバーがステージ前に揃って、SIONが皆に一言ずつ喋らせてました。こんな風景も初めて見たな。SIONにとっても、このライブは特別なものだったんだろうなぁ。メンバーの一言はいまいち聞き取れなかったんですが、魚さんの一言が可愛かったような、文さんがしっかりした挨拶をしてたような気がします。
そして、「どうもありがとう 元気でな」というSIONの一声でライブが終了しました。
それにしても、アルバム「20th Milestone」の11曲から10曲演奏されるとは。
しかし、ライブのほうが感動したな〜。でもってこのライブを体験した後だと、また違った感じで「20th Milestone」を聴くことができそうです。
それにしても、ほんとに良いライブでした。良いというか、すげー、かっこいー。そして暖かく、興奮して感動して涙して笑えるライブです。これだからライブは、SIONはやめられません。まだまだ行ける。SIONもそして自分も。