グイン・サーガ88巻・89巻/栗本薫、手紙/東野圭吾

そういえば、10日の土曜日に、久々に小説を読んだ。しかも3冊。一日で読んだ冊数では新記録かも。とはいえ、翌日の朝6時まで読んでいたのだが。
グイン・サーガ、栗本薫の代表作だ。どーも、最近の作者のあとがきは読んでいて、へ?と思うことがあるものの、ここまできたら最後まで読み通すだろう。88巻の展開の遅さには辟易したが、89巻になって、今後がちょっと楽しみになってきた。なんだかんだ言われる小説だろうけど、未曾有の小説であることは間違いない。
続いて、東野圭吾の「手紙」。この人の小説は、ここ数年(「秘密」以降)ほんとに面白い。なかでもこの「手紙」はとてもよかった。犯罪者(強盗殺人)の家族の苦しみを描いたもので、テーマとしては、それほど目新しいものではないかもしれない。が、心にすんなり入ってくるんだなー。主人公がどこにでも居るような、ま、平凡な男で、どこにでもあるような社会を、平易な文章で描いている。そこらにある小説より、ずっとリアリティを感じる。展開もよいし、最後は泣きました。泣けるんだ、この人の小説は。お涙頂戴小説じゃないのに。ということで、「手紙」、お薦めです。

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