十二人の怒れる男

映画「十二人の怒れる男」を観ました。
ずいぶん、古い映画です。
あらすじは、こんな感じ(Wikipedia)。
父親殺しの罪に問われた少年の裁判で、陪審員が評決に達するまで一室で議論する様子を描く。
法廷に提出された証拠や証言は被告人である少年に圧倒的に不利なものであり、陪審員の大半は少年の有罪を確信していた。全陪審員一致で有罪になると思われたところ、ただ一人、陪審員8番だけが少年の無罪を主張する。彼は他の陪審員たちに、固定観念に囚われずに証拠の疑わしい点を一つ一つ再検証することを要求する。
陪審員8番の熱意と理路整然とした推理によって、当初は少年の有罪を信じきっていた陪審員たちの心にも徐々にある変化が訪れる。

おもしろいです。
舞台は、ほとんど部屋の中だけで、淡々と物語が進んでいきます。
よく言われていることと思いますが、陪審員制度とか、人を裁くこととか、人種差別とか、貧富の格差とか、親子問題とか、諸々考えされられます。
が、そういう社会的なことはさておき、ストーリーが面白く、緊張感あふれる画面に引きこまれます。
私は、小学校6年のときに、学校でこの映画を初めて観ました。
そのときの先生がちょっと変わった方で、授業の中で映画を見せられた、って感じです。
観終わった時に、先生が「どの場面がこの映画のキモか?」みたいなことを生徒に聞きました。
キモってことじゃなくて、一番伝えたかったシーンはどこか、ということだったかもしれません。
皆、それぞれ、感じたシーンを挙げましたが(私は、何を言ったか忘れてしまった)、最後に、先生が言ったことを、なんとなく、いまでも覚えています。
この映画のキモ(って表現じゃなかったな〜)は、映画後半で、陪審員の一人が、息子の写真を破るシーンだ。
このシーンを挙げた生徒は一人だけだったと思います。
久々に見返した「十二人の怒れる男」、確かに、そのシーンは強烈です。
思うところは人それぞれ、ですが、ここはグッとくる場面だったなー。
クライマックスといっていいかと思います。
とりあえず。
ストーリー、テンポ、演技と見応えのある映画だと思います。