火の鳥 1 黎明編/手塚治虫


火の鳥 1 黎明編 (Amazon)
舞台は3世紀の日本。ヤマタイ国の女王・ヒミコは永遠の命を得るためにクマソ国に攻め込み、火の鳥の生血を手に入れるよう命じた。生き残ったクマソの少年・ナギはヤマタイ国の猿田彦の捕虜になり、ヤマタイ国に連れてこられた。しかし、ヤマタイ国は、ニニギに率いられた渡来人の高天原族の攻撃を受けようとしていた。永遠の生命の物語を明日へ―。生と死を巡る壮大な人間ドラマが開幕する。(Amazon)
火の鳥、黎明編を読みました。
ようやく、って感じですが、なにげに私は手塚治虫はほとんど読んだことないんだよなー。
なんでだろって気もしますが、そもそもそれほど本とか読まないしな。
って、火の鳥、です。
名作名作と呼ばれていることは知ってます。
で、たしかに。
これはおもしろい。すばらしいです。
1967年くらいに描かれたもののようですが、絵も古いとは思わないし、なにしろ、内容がぜんぜん古くない。
新しい古いってのは、どうでもいいことかもしれません。
が、描かれていることが、思いっきり普遍だなーと感じます。
邪馬台国とか、卑弥呼とか。
そんな時代のお話ですが、ヒトの考えというか浅はかさというかは現代でもまったく同じ。
そして、なんていうのかな〜、それでも生きていこうとする力も現代とまったく同じ。
根本的なところはまったく変わってなくて、それはそれでいいんだって気になります。
いや、未来は戦争はなくなると思いたいし、願っています。
諦めちゃいけないし。
現代とまったく同じと書いたものの、そうじゃないところもあるはず。
そんなことも思います。
いろんなことを思ったりもしますが、とにかく、物語としておもしろい。
それだけでぜんぜんOKです。
すごいなー。
手塚治虫。
30年くらい前に読んでおけばよかったな。
いや、まだまだこれからだけどね。

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