東京ノクターン/SION
SION 20周年記念アルバム!
「一日の終わりに、明日への勇気が湧く言葉達に包まれた唄を届けたい」と盟友THE MOGAMIのメンバーと共に制作したアコースティックなテイストで20周年を迎え更に新たな境地を切り開いたSIONの渾身の作品。
「たまには自分を褒めてやろう」のSIONソロアコースティックバージョン収録! BMG.JAPAN
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SIONの2年ぶりのオリジナル・ニュー・アルバム。2001年の「好きな時に跳べ!」でファン熱が再発し、「UNTIMELY FLOWERING」、「ALIVE ON ARRIVAL」と最強バンド『MOGAMI』との熱いロックがお気に入りだったのに対し、今回は、かなりアコースティックなSIONとなっている。なんとなく、「フラ フラ フラ」あたりに戻っちゃった感じかな。
悪くはない。1曲目の「どこに行くんだろう」とか「地下街」、それにシングルで発表された2曲など良い曲がそろっていると思う。もう6,7回リピートしてるし。そのたびに泣きそうになってるし。
が、ちょっと諦めの色が全編に漂っているような感じが気になる。もともとSIONの楽曲は、誰かが「自虐ソング」と言っていたように、自らを傷つけるような痛い曲が多い。それでも、その根底は、代表曲の「通報されるくらいに」に
早くはない 遅くはない 始めたら始まりさ
何度でも 何度目でも 始めたら始まりさ
とあるように、かなりポジティブなのだ。あるいは、「青と透明」のように、自らの環境は青くも透明でもない濁ったものでも、想像のなかでは、透きとおった綺麗な世界を思い浮かべている。
それが、今回は、それまでも通り越して、達観しちゃったような、ひとつ上の世界から眺めているような感覚を覚える。勘違いかもしれないし、アコースティックなアレンジがそう聴こえさせているだけかもしれないけど。
次は、もう一度、がつーんとした音で唄ってほしいなぁ。ちなみに、SIONの曲のなかで、今、一番好きな曲はと聴かれれば「砂の城」と答える(日によって変わる)。
波打ち際で 砂の城を作って
波にさらわれて 崩れ 溶けて 消えて だからまた作る
悲しくはない これが好きだから
気にしないで行く 気になっていても
いくつでも数えな 俺は好きな時に跳ぶ
と、こんな歌が好きだ。
