BOYFRIEND おおくぼひさこ写真集


ひさこさんによる清志郎の写真集だ。
リアルタイムでRCのファンだった方にはお馴染み、Chaboファンにもお馴染みであろう、おおくぼひさこさんだ。
私はタワーレコード渋谷店で、予約をするとサイン付き!ということで、ひさこさんとChaboのサインが入ったものを購入。
表紙は「エリーゼのために」を持っていればお馴染みの清志郎。
そして、なかは。。
まずは、ステージ上の写真が一枚もないことに驚いた。
とはいえ、まずは、と書いてしまったが、写真集をめくっている間は、ぜんぜん気にならなかった。
そうなんだ、これはひさこさんの写真集なんだ。と気付く。
清志郎の写真集、でもあるけど、ひさこさんが撮ったということが重要なのだ。あたりまえだけど。
その清志郎の数々の写真。
これがいい。素晴らしくいい。
基本、清志郎はモデルとして自覚しての撮影だ。
カメラを意識しているし、カメラの向こう側、我々お客さんも意識していたと思う。
本人が意識的だったにせよ、無意識にせよ、清志郎が伝わってくる。
何かが伝わってくる、ような気がするのだ。
これは、ステージ上の清志郎の写真からはあまり感じないことだ。
そりゃそうだ。
ステージでは、目の前のお客さんが100%だ。
カメラなど意識してないだろう。
もちろん、そのステージ上の清志郎がかっこいーことは言うまでもないが。
で、このモデルとしての清志郎。
様々な表情をしている。
実に、いろいろな面をもっている。
そして、最近、強く思っているのは、やっぱり、なんだかんだいって、清志郎は芸術家だ、ってことだ。
アーティストと言ってもいい。
本人はものスゴクこの言い回しが気に入らなかったようだが、やっぱりアーティストなんだ、特別なんだと強く思う。
そもそも、空気が違う。
目の力が違う。
他の人とは違うところを見ている。
他の人は見えないものが見えている。
清志郎の写真からは、そんなことを感じる。
清志郎の表情は、どこまでも綺麗で、涼しげだ。
すべての写真に、ではないけれど、Chaboの言葉が添えられていた。
Chaboとの写真も数多い。
清志郎とChabo。
これまた言うまでもないことだけど、特別だ。
ミック&キース?、それどころじゃない、と思う。
出会うべくして出会い、奇跡を起こした。と思う。
どちらかと言えば、Chaboの清志郎への視線が優しい。
Chaboは「永遠の少年」。
清志郎は掴まえようとしてもすり抜けてしまう存在。
そんな印象が残る。
リアルタイムでRCを聴いていた頃は、Chaboのほうが清志郎をリードしていて、ある意味、保護者のような感じだった。
が、実際は、たぶん、違ったんだな。
Chaboの言葉にもあったが、清志郎の方が大人だったのだ。
大人、というのはちょっと違うかもしれない。
Chaboにとっても、清志郎は掴まえられない存在だった。ような気がする。
Chaboの言葉のなかには、Chaboの「唄」の歌詞が書かれてもいた。
「唄」はこんなフレーズで始まる。
  つかまえようとすれば
  すり抜けてしまう
  君はまるで 流れる水のようさ
写真集には違うフレーズが書かれていたけれど、「唄」は清志郎のことだったんだ。と妄想する。
写真集とは関係ないことだけど、ホントにどうしようもないことなのだけど、残念なのは、清志郎とChaboの「間」が離れていた時期が長過ぎたこと。
時系列に並んだ写真集の最後の写真が1994年てのは、ホントに残念だ。
この二人ならもっともっともっともっと素敵な奇跡が起こせたはずだ。と思う。
なにしろ、特別なんだから。
と、淡々と思い浮かんだことをだらだら書いてしまったが、実際は、清志郎の写真に、Chaboの言葉に、ひさこさんのあとがきに、涙涙、の時間だった。
にしても、ホントにいい写真集だと思う。
確かに、この1冊があれば、他にはなにもいらないかもしれない。
と思っちゃうくらい、の濃さがあると思う。
清志ちゃんとチャボは、独特なテンポとセンスで会話をしながら、しょっちゅうクスクス笑っていた・・・。それを眺めているのが大好きだった・・・。
ひさこさんの言葉だ。
この写真集を象徴している言葉だ。と思う。