幸福な食卓/瀬尾まいこ

幸福な食卓幸福な食卓/瀬尾まいこ
「父さんは今日で父さんをやめようと思う」。・・・父さんの衝撃的な一言で始まる本作品は、いま最注目の新鋭作家・瀬尾まいこ氏による4作目となる長編小説であるとともに、主人公・佐和子の中学~高校時代にかけての4編の連作による構成となっています。 佐和子の“少しヘン”な家族(父さんをやめた父さん、家出中なのに料理を持ち寄りにくる母さん、元天才児の兄・直ちゃん)、そして佐和子のボーイフレンド、兄のガールフレンドを中心に、あたたかくて懐かしくてちょっと笑える、それなのに泣けてくる、“優しすぎる”ストーリーが繰り広げられていきます。  Amazon
勝手に、読書の参考にしているサイト椰子の実通信でお勧めしていた「幸福な食卓」を読みました。
Amazonで皆様がレビューされているとおり、とても面白い小説です。壊れかけてる家族のお話で、とてもHappyとはいえない状況なのですが、それぞれが家族ひとりひとりを気にかけてる。家族のカタチなんてそれこそ家族の数ほどありますが、どんなカタチにせよ、お互いを尊重できて、自然に気遣う心があれば、それは幸せなことだと思います。
それにしても、最終話の一大事、小説ではあまりにもありがちな展開とはいえ、というかありがちだからこそ想像できませんでした。そーきたかー。でも泣けます。
家族の幸せとは何ぞやなんて小難しいことを考えずに、青春小説として読まれても、まったくOK。お勧めです。

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