サルだけが知っている愛する人の真実。彼女はなぜ死んだのか?目撃者は人と会話をするサル、バースディだけ。若き研究者が謎を追う長編ミステリー。
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購入後3年も寝かせていた荻原浩の本を読みました。
ミステリーといえばミステリーですが、ミステリーとして読むとあまり面白くないかもしれません。
死の動機の解明が一番の謎解きだと思いますが、明かされた謎も、それはちょっとどうかなという気がするし。Amazonのレビューもいまひとつって感じですね。
だがしかし、私は泣きましたよ。
ミステリーとしていまひとつでも、物語としてちょっと不自然な気がしても、展開がいまひとつ盛り上がらなくても(いや、ラストは盛り上がるか)。
それでも、良いのです。会話をするピグミーチンパンジーのバースディが可愛いのです。
たまらんなーという。
主人公の研究者とバースディのやりとり。これが私にはツボでした。
「君が僕を知ってる」の世界です。泣けますね。
面白かったです。
帯に印象的な文が載っていました。
バースディが不思議そうな顔で真をのぞきこんでくる。
真の顔を指さし、
自分の目に指を当てて、
それから文字盤を三つ叩いた。「まこ め みず」
うーん、これだけでぐぐっとキテしまいます。
