RISING SUN ROCK FESTIVAL

SSTVの特番「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 in EZO」6時間を、1時間で観た。DVDに残すものをチェックしつつだが、残った映像は、麗蘭、フィッシュマンズ、清志郎、斉藤和義といういつもの偏ったアーティスト。しめて22分だった。まぁいいのだ。
それにしても、RISING SUN、FUJI ROCKとは違った雰囲気のあるイベントだ。さすがに北海道は遠くて一度も参加したことはないが、さすがに北海道、開放感がすごい。Rock Festivalの雰囲気としては、数あるイベントのなかでも随一かもしれない。が、さすがに北海道、ちょっと行く気にはなれないなぁ。遠くて。

A Bigger Bang/The Rolling Stones

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Stonesの新譜「A Bigger Bang」が発売されて、ほぼ一月が経ちました。Rock雑誌を買わなくなって10年以上、情報源のほとんどがInternetという偏った生活をしていると、果たして、世間的にあるいは評論家的に、このアルバムがどのように評価されているのかさっぱりわかりません。私自身としては、良いアルバムだけど、いまいちインパクトが足りなくない?という感じです。確かに、Mickのボーカルはほとんど奇跡といってもいいくらい強靭で繊細で色っぽいし、Keithが中心と思われるGuitarもかっこいーです。1曲目の「Rough Justice」を筆頭に疾走するR&Rや、久しぶりの「ど」ブルースに、泣かせるバラードと曲も粒揃い。既に20回はリピートしていますが、飽きません。うーん、ライブが楽しみ。
なんだ、傑作じゃないか、と言われれば、そんな気さえしてきます。が、どーも、インパクトがなぁ。って、この言葉しか出てこないのですが。
私は、前々作の「Voodoo Lounge」が衝撃的で好きなアルバムでした。今、Amazonをちょっと見たら、評判悪いのですが、「Voodoo Lounge」って曲も凄く良くて、これこそStonesだ!と思ったのです。前作の「Bridges to Babylon」は最悪でしたが。
ということで、「A Bigger Bang」、とても良いアルバムなんだけど、「Voodoo Lounge」のほうが好みだってところを結論にしときます。これはかなり少数派の意見かも。そのくらい「A Bigger Bang」はかっこいーアルバムです。この15年くらいの間では、トップクラスのデキであることは間違いありません。
それにしても、凄い人たちです。

Back Of My Hand/The Rolling Stones

Stonesのニュー・アルバムがとうとう発売される。最近、Stonesに限らず、Rockの動向に疎いので、ようやく知った。で、iTMSで先行?ダウンロードできたので、早速3曲落として、聴いてみた。おー、こりゃ、凄い。というか、いつものStonesだ。いつも以上にStonesらしいStonesだ。って、わけわかんないが、「Back Of My Hand」なんて『Love You Live』のレコードでいう2枚目のA面(C面)に入っててもおかしくないぞ。ブルースだ。ファーストアルバムに入ってても耳の悪い私なら頷いちゃう。こりゃ凄い。隙間だらけの音だ。
「Rough Justice」もギターのリフがメインのアルバムトップを飾るのに相応しいかっこイー曲だ。これも音が厚くなくてよいなー。
「Streets Of Love」は近年のStonesっぽいバラード。
それにしても、Mickのボーカルは艶っぽい。この前のツアーのとき、衰えたなーとは全く感じなかったけど、年齢的にこれが私が観る生涯最後のステージかもなーなどと思ったものだ。とんでもない、化物だ、この人は。何度目かのピークを迎えたって感じ。俄然、アルバムもステージも期待が高まりました。

Fuji Rock の予習

そろそろFuji Rockの季節。いつもは事前にアーティストのことを調べたり、あえて聴いてみたりすることはしていなかった。が、今年は、というか今年も、観なくちゃというのが清志郎とLightning Blues Guitar Sessionsしかない。ということで、ちょっとは人気がありそうなところを中心に予習をしてみる気になった。とりあえず、Foo Fighters、Coldplay、The Music、Cakeを試聴。
だがしかし、ぜーんぜん、ぴんとこない。すまないが、いいなぁなんて思えないんだな。Cakeはちょこっともう少し聴いてみようかとは思ったけど、ほかはなんだかみんな同じに聴こえてしまう。きっと、全然違う音楽を演っているんだと思うんだけど、同じに聞こえてしまうんだからしょーがない。私の感性がにぶいんでしょう。
まぁ、ライブで観るとまた印象が違うもんだし、Fuji Rockの雰囲気は最高なんで別にかまわないんだけど。

1984/Van Halen

1984 [ORIGINAL RECORDING REMASTERED] [FROM US] [IMPORT]1984/Van Halen
83年リリースの6枚目からは、全米チャートのトップ10入りシングルを3タイトルも出している。なかでもシンセのイントロが耳に残る『ジャンプ』は、5週にわたって第1位を記録し、そのビデオクリップは第1回ビデオミュージックアワーズの最優秀パフォーマンスビデオ賞を受賞するというおまけもついた。
メンバーにしてみれば、制作過程において既に手ごたえがあったと語っているだけに、それほど驚く結果ではなかったようだ。トップクラスにあるバンドの余裕。
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特別に好きってわけでもないのですが、たまに聴きたくなるアメリカン・ハード・ロックのVan Halen。Kinksのカバーを演っていた初期のちょっと暗めのものも良いけど、1枚選ぶとするならば、なんだかんだでやっぱりこの「1984」。まだ私のロックの嗜好が固まっていない頃、大ヒットしたアルバムで、貸しレコード屋さんで借りた想い出があります。
なにはともあれ、まずはジャケットが素晴らしい。インパクトがあります。でもって大ヒットシングル「Jump」。思いっきりPOPです。清志郎と同名曲だったわ、なんていまさら気付いたりして。
エディの超絶ギターはもちろん、デイブの超絶ボーカル&超趣味の悪いステージ衣装が懐かしい。頭からっぽで、ボリューム最大で、へらへら聴く、踊る?っつうのがVan Halenとの正しい付き合い方のような気がします。

Parade/Prince And The Revolution

Prince And The Revolution/Parade
Parade/Prince And The Revolution (Amazon
たまに無性に聴きたくなるのが、天才Prince。この人ほどの鬼才、変人は、この先、そうそうは出てこないと思います。最近のPrinceは、どうもいまひとつ馴染めなくなってしまいましたが、このアルバム「Parade」発売当時は、それこそ発表するアルバムそれぞれが違う方向に突き抜けていて、それでいて強烈にPrinceを感じさせる、すさまじいものでした。
今回は、たまたま「Parade」を選んでいますが、「AROUND THE WORLD IN A DAY」も「Sign ‘O’ the Times」も大好きです。
それにしても、「Sometimes It Snows in April」の世界はたまらないです。

ギタリスト

仲井戸”CHABO”麗市、真島”マーシー”昌利、三宅伸治、斉藤和義が好きだ。CHABOとマーシーはスーパーバンドのギタリストとして人気を博し、自らがボーカルをとるソロ活動も盛ん(マーシーはどうかな?)。三宅と斉藤はそれぞれシンガーとして活動しつつも、ギタリストとしての評価も高い(たぶん)。
ということで、ギタリストといっても、歌えるギタリストが好きなのだ。ギターだけに徹しているアーティストにはあまり興味がわかない。歌モノが好きということもあると思うが、歌えるギタリストのギターのほうがなんだかイカシテルように聴こえるのだ。Keith Richardsもそうだな。
でもって、この4人、なんとなく同じ匂いがする。これがまたすごく惹かれる匂いだ。
新しい音楽をなかなか聴かないのは自分の悪い癖だが、今の若手で、この4人と同じ匂いのするアーティストはいるのだろうか。

仲井戸”CHABO”麗市

唐突だが、CHABOは大好きなギタリストだ。自分のなかでRCの新譜がつまらなく感じ始めた頃、アルバムでいえば「Heart Ace」や清志郎のソロ「RAZER SHARP」が発売される前辺り、清志郎よりもCHABOの楽曲のほうが好きだった。
CHABOのソロアルバムでいえば、「DADA」が一番、「BOOK」と「絵」がその次、麗蘭のファーストアルバムは最高ってな感じ。最近のアルバムはちょっと合わないかなぁ。10分近くある曲がだめなのだ。
とはいえ、昨秋の麗蘭のアルバムに収録されている「R&R Tonight」はすごく好きだ。特に、イベント会場で聴く「R&R Tonight」はほんとに最高で必ず涙ぐんでしまう。楽曲単位では、清志郎を含めここ数年のなかで一番かもしれない。
また、CHABOといえば、やっぱりギターだ。テクニックがうまいのかどうかはわからない。が、心にグッとくるフレーズがすごいのだ。それを改めて感じたのが麗蘭のファーストビデオだった。土屋”蘭丸”公平とのツインギターで、ほとんどのソロを蘭丸が弾いているにも関わらず、その存在感では圧倒的にCHABOだった。「がらがらへび」のソロには鳥肌が立つ。
この間のRomance Grayのときにも強烈にそれを感じた。三宅さんのギターももちろん好きだけど、ちょっとCHABOにはかなわないなーと思ってしまった。決して弾きまくるタイプじゃないのにあれだけギターの存在をアピールできるギタリストって日本ではほかにいないんじゃないかな。

Machine Head/Deep Purple

Machine Head [FROM US] [IMPORT]Machine Head/Deep Purple
<1><5><6><7>などの代表曲を多数含む、72年発表の7作目。『Live in Japan』と並び賞されるディープ・パープルの代表作だ。
また、「ハードロック界を代表する名盤」とか、「へヴィメタルの古典」などとも言われ、ハードロック・ファンの間ではバイブルのような扱いを受けている。ホテルの廊下で録音することによって生まれた、ユニークでクリアな音も興味深い。
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ふと無性に「Highway Star」や「Smoke on the Water」が聴きたくなって、購入。高校1年の頃、貸しレコード屋さんから借りてよく聴いていました。当時(1983年くらい)、このアルバムもDeep Purpleも既にクラシック・ロックの扱いで、自分でも遡って聴いている印象を持っていました。ヘビーメタルが流行っていて、日本のLoudnessとか好きだったなー。とはいうものの、あっという間にヘビメタというかハードロックは好みじゃなくなり、RCに戻ってきて既に20年。CDを買いあさっていた頃にはすっかりご無沙汰になって、Led Zeppelinはともかく、Purpleは手にとることもなくなっていました。
ということで、すっかり前置きが長くなりましたが、この「Machine Head」、前述の2曲はもちろん、かなりPOPで聴きやすいロックです。黒魔術的・クラシック的味付け(リッチー・ブラックモアの趣味?)が全面にでていなくてよいです。
高校1年の頃はZeppelinがわからなくて、Perpleを好んで聴いていたな。そうそう、「Smoke On The Water」のリフが弾きたくてエレキを初めて買ったりもしました。生意気にもなんだ簡単じゃんなんて思ったり。
たまに引っ張り出して聴くには充分すぎるほど楽しめます。
クラシック・ロックなどといっても、1972年発表の作品なので、初めて聴いたときでいえば、まだ10年そこそこしか経っていなかったんだな。これはかなり驚き。
たとえばRCの「カバーズ」が1988年発表だから、もう15年以上経っています。こんなことを考えると、今の高校生辺りの若者が清志郎の第一印象をどのように感じるか、なんとなく理解できそうです。
どんどんずれていきますが、ちょうど、その「Smoke On The Water」が聴こえ始めたので、終わりにしよう。

サンボマスターは君に語りかける/サンボマスター

サンボマスターは君に語りかけるサンボマスターは君に語りかける/サンボマスター
新しき日本語ロックの金字塔! サンボマスターが極上の2ndアルバムを完成させた! 激烈シングル「美しき人間の日々」、松尾スズキ監督映画『恋の門』主題歌シングル「月に咲く花のようになるの」、テレビ東京系アニメ『NARUTO-ナルト-』オープニングテーマ「青春狂騒曲」をはじめ、熱い熱い渾身のロックンロール全12曲が響く! Amazon
サンボマスターのセカンドアルバムを聴いた。確かに悪くない。かっこいー。「美しき人間の日々」や「月に咲く花のようになるの」なんて最高だ。
が、初めて聴いたときの強烈な印象は薄れてしまった。早くも情熱が冷めかけている。飽きっぽい性格だからかなぁ。熱中するほどの嗜好ではなかった、ベクトルが違うからか。口直しといっては失礼だが、SlidersやRCが聴きたくなる。
これはなぜだ?
ひとつ言えるのは、やっぱり切り口が狭いんじゃないかという気がする。間口が狭いというか。
とはいえ、いまのところ目が離せないバンドであることは間違いない。