ぼくの情婦/RCサクセション

RCサクセションの新譜「悲しいことばっかり」の2曲目、「ぼくの情婦」です。
この曲は、2003-11-27発売のDVD「ライブ帝国 RCサクセション early 80’s」に収録されてました。
なもんで、発音源ってわけではないかな。
でも、私は、すっかり忘れてたなー。
この曲は、清志郎による手書きの歌詞が掲載されてます。
それによると、72年8月19日に完成したみたい。
ちなみに、DVD「ライブ帝国 RCサクセション early 80’s」は、72年4月から9月までに収録された映像とのことなので、完成したばかりの曲を演奏した、ということになるのかな。
アルバム「悲しいことばっかり」での「ぼくの情婦」は収録場所は不明とのことですが、このDVDの映像とほとんど同じアレンジです。
清志郎のかっこいーストロークとけんちゃんのギターの絡みがいいです。
曲もかなりポップだし、ロックバンドRCサクセションのアルバムに収録されていてもあんまり違和感ないかもー。
いや、あるかな。
にしても、歌詞がユニーク。
情婦って言葉のもつ日本的なイメージを茶化すような感じもあります。
自転車で君を抱きに行くのさ
ってのは、いかにも清志郎らしいな〜。かわいいです。
で、この曲をよくよく聴いてみると、なんだか子供?幼児?の声が聞こえるような。
ライブ会場に子供がいたのかな〜。
ちょっと妄想が膨らみます。
それと。
前々から、清志郎って「ぼく」と「僕」を意識的に使い分けしてるのか疑問で。
清志郎による手書き歌詞では、「ぼく」となっています。
ただし、前述のDVDの歌詞カードでは「僕」。
うむー。
それと、手書き歌詞カードでは、最後のフレーズが「君を抱きに行くよ」ですが、音源では「君のところに行くよ」と歌ってます。
DVDでも「君のところに行くよ」です。
たぶん、「君のところに行くよ」に改編したんでしょうね。たぶん、きっと。
ついでに。
DVDでは、作詞、作曲が「忌野清志郎」となっていますが、この「悲しいことばっかり」では、作詞が清志郎、作曲が肝沢幅一。
これも、「悲しいことばっかり」のほうが正しいんだろうな。
という「ぼくの情婦」。
ポップでひねくれてるいい曲です。
ぼくの情婦
(作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一)
真夜中に窓からぬけ出して
君のアパートまで自転車で
君を抱きに行くのさ
君はぼくが行くことを
知ってるくせに眠ったふり
部屋の灯を消してる
君はぼくの情婦
君はぼくのかわいい情婦
情婦と呼んだらつまらなそうに
あくびを一つ返してくれた
恋人と呼んだら笑いだした
君はぼくの情婦
ぼくの可愛い情婦
君はぼくの情婦
誰も知らない ぼくの情婦
真夜中に窓からぬけ出して
今夜もぼくは自転車で
君のところに行くよ (歌詞カード:君を抱きに行くよ)

黄色いお月様/RCサクセション

RCサクセションのアルバム「悲しいことばっかり」の1曲目「黄色いお月様」です。
いきなり、ヘビーです。
清志郎の実母のことを歌った曲、と言われてますね。
収録場所は不明。
このアルバム全般に言えることと思いますが、若い、です。
そんな気がします。
勝手に書いちゃいますが、「あんたは胃がんで死んじまった」というような歌詞は、らしくない、って気がするな〜。
「時々あんたを恨んだりして」とかも。
とはいえ。
  黄色いお月様が笑ってる
  夜はいつまでも続きそうだよ
という表現は、まったくもって清志郎だなーって思うんだな〜。
黄色いお月様が何なのかまったく説明してないところも、いい。
にしても、これまたテキトーに書いちゃうけど、演奏するのがムズカシそうな曲だな〜。
なんというか、サビに入るタイミングとか、ちょっと変えてたりして。
ちょっとした工夫があるような気がします。
清志郎のリズムギターはザクザクしてカッコイーし、破廉ケンチのリードギター、ボーカルを邪魔しないように鳴ってるフレーズもカッコイーし。
と、なんとなく冷静な感じに書いてきましたが、グサグサくるんだなー。
ヒリヒリきます。
ぜんぜんポップな感じじゃないけど、1曲目に相応しいなと思います。
これは、当時のステージを、生で、観たい。
腰が砕けるだろうな。
って曲です。黄色いお月様。
黄色いお月様
(作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一)
僕がまだ小さかった頃に
あんたはあの世へいっちまった
僕がまだ小さかった頃に
あんたは胃がんで死んじまった
黄色いお月様が笑ってる
夜はいつまでも続きそうだよ
僕はあんたの顔も知らない
あんたのこと何にも覚えちゃいない
僕はあんたの顔も知らない
なにしろまだ小さかった頃だから
黄色いお月様が笑ってる
夜はいつまでも続きそうだよ
僕は恥ずかしくて赤面して
僕は今日まで生きてきた
時々あんたを恨んだりして
僕はこうして今日まで生きてきた
黄色いお月様が笑ってる
夜はいつまでも続きそうだよ
あんたに会いたいなんて思っちゃいない 本当さ
あんたから逃げたいだけなのさ
あんたなんか何とも思っちゃいない
だってそうだろう 僕は僕なんだから
黄色いお月様が笑ってる
夜はいつまでも続きそうだよ
夜はいつまでも続きそうだよ

悲しいことばっかり/RCサクセション


悲しいことばっかり/RCサクセション(Amazon)
RCサクセションの新譜が発売されました。
1972年から1973年頃のライブ盤。
すごくよかった。
素晴らしいアルバムです。
なもんで、ちょっと新しいカテゴリーなんて作っちゃったりして、テキトーに感想を書いていくことにします。
最後まで続くか若干不安だけど。
21曲も収録されてるし。
とりあえず、今回はなんとなく概観。
概観も何も、シツコイけれど、ほんとにすばらしい。
今も聴いていて、九月になったのに、が流れてるんだけど、なんなのこの声〜。
重たい。締めつけられる。グサグサときます。
私がRCを聴き始めた頃、30年前、初期のRCは苦手だったんだよな。
ファーストとセカンドアルバムは、ほとんど聴かなかったし、当時。
でも、年月を経て、今は初期RCが大好き。
30年前に、このアルバムを聴いても、あんまりピンとこなかったかもしれません。
この音源の提供者である太田和彦さんによる「41年前のカセットテープ このアルバムの経緯」にある「子供ファンには手に負えないもの」ということなんだと思う。
そう、この太田和彦さんによる文章がまたすごくいいんだ。
感動しました。共感しました。涙しました。
最後のところだけ引用しちゃおう。
【清志郎は偉大だった。反体制マインドを片時も失わず、リリカルに心情を歌い上げた真の音楽家だった】
太田さんの文章は、このあとほんの2,3行続いて、終わる。
その最後の数行が、またすごくいい。
清志郎による手書きによる歌詞もいくつか掲載されています。
これもいい。すばらしい。
で、それをぼーっと見ていて、ちょっと驚きました。
歌詞は、タイトルのほかに、たぶん曲が完成した日付、それと数字が記載してあります。
ちょっとそれらを転載。
マリコ(No.2 71.2)
悲しいことばっかり(No.9 71.8.6)
九月になったのに(No.17 71.8.30)
ぼくの家の前の道を今朝も小学生が通います(No.18 71.9.1)
愛してくれるなら(No.20 71.9.21)
君にさようなら(No.25 71.10.14)
あそび(No.28 71.10.27)
仕事なので(No.30 71.11.9)
ぼくの情婦(72.8.19)
ガラクタ(No.17 72)
ここの「No.」は私が勝手に追記したもの。
たぶん、1971年に、少なくとも30曲を作っていたってことじゃないかなー。
でもって、「九月になったのに」の次の日には「ぼくの家の前の道を今朝も小学生が通います」が完成してるんだよな〜。
なんだかすごいです。
それと歌詞カードに掲載されている若き日のRCの写真。
これらは「RCサクセションのすべて」に掲載されていたものだと思います。たぶん。
ということで、すごいアルバムを聴くことができてほんとに嬉しいです。
太田さんによる文章も読めてよかった。
なんだか凄まじく長くなっているような気がします。
次回からはちょー短くいこう。