スウィングガールズ

スウィングガールズスウィングガールズ
野球部の応援に行った吹奏楽部にお弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、炎天下、チンタラ運んでいたせいで、お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、ビッグバンドでジャズをやることに。でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった・・・。
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映画情報に疎い私ですが、この映画が公開された当時、けっこうな話題になっていたような気がします。で、スカパーで放送されたものを観ました。
いやー、よかったです。東北の片田舎で繰り広げられる青春モノで、全編にわたってジャズが流れてます。主役の上野樹里をはじめ、女子高生のいきいきとしている姿が気持ちいーです。お話はさほど凝ったものじゃないし、さほどお金がかかったものとも思えないけど、青春モノのお手本のような傑作です。
恋愛的なところは一切ありませんが(片鱗があるかな?その片鱗という程度がまたよい)、理由なく夢中になれるもの、ときがある、そのまさに旬な時を切り取って映像化したといった感じでしょうか。お勧めです。

みんなのいえ

みんなのいえみんなのいえ
人気脚本家、三谷幸喜の監督&脚本によるホームコメディ。脚本家の飯島夫妻(田中直樹&八木亜希子)が、新居を建てることになった。ところが和室にこだわる棟梁(田中邦衛)と、モダンな家にしたいインテリアデザイナー(唐沢寿明)は、ことごとく対立。夫妻はオロオロしてしまう・・・。
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三谷監督作品、これで3作品すべて観たことになります。この映画も面白いですが、「ラヂオの時間」や「有頂天ホテル」と比べると、ちょっとパワーダウンという感じもします。若夫婦が新居を建てるまでのお話なので、映画のなかの時間も数か月のスパンで、舞台も新居が中心とはいえ、夫婦の家とか妻の実家とか場面が変わります。ということで、三谷色が薄い作品のような印象を持ちました。フツウの映画らしいといえば、そうかもしれない。
とはいえ、相変わらず小ネタで笑えますし、なにしろ、出演者みんながいい表情してますね。すごく楽しそうです。なかでも棟梁役の田中邦衛は最高です。

ラヂオの時間

ラヂオの時間ラヂオの時間
鈴木京香が演じる主役のみや子は、ラジオドラマの脚本コンクールで自作が採用された。ところが、放送直前になって主演女優が役名に不満を言い始めたことから、スポンサーやほかの出演俳優も次々に注文をつけだす。プロデューサーやディレクターは唯々諾々とそれを受け入れ、シナリオはどんどん書き替えられていく。怒ったみや子はスタジオに立てこもるのだが・・・。三谷流作劇術を堪能できるとともに、多彩な脇役陣も楽しめる。特に警備員役、藤村俊二のひょうひょうとした演技は見る価値がある。
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三谷幸喜の初監督作品をスカパーで観ました。これまた、むちゃくちゃ面白い映画です。これまた、スタジオのなかで次々に起こる事件がクライマックスに向かって集約するという映画で、スピード感もあってまったく飽きることがありません。
すごいいまさらなんですが、三谷幸喜ってほんとすごい人ですね~。
喜劇を書ける人には憧れちゃいますし、尊敬しちゃいます。

THE 有頂天ホテル

THE 有頂天ホテル
大晦日を迎えた「ホテルアバンティ」では、ホテルの威信がかかった年越しカウントダウンパーティーの準備で大忙し。そんな中でも副支配人の新堂平吉(役所広司)は、様々な問題に機転を利かせて対応するのだが……。
Yahoo!ムービー オフィシャルサイト
久しぶりに映画館で映画を観る。気付いてみたら、半年ぶりだった。三谷幸喜が脚本、監督の「THE 有頂天ホテル」。舞台はホテルのなかだけ、そこで繰り広げられる悲喜こもごもの群像劇。細かい芸やら遊び、伏線のなか、クライマックスのカウントダウンまでダイナミックに進んでいく物語で、面白い、とにかく面白い。お話がひたすら面白い。笑える。とにかく笑える、なんだかこれだけでいいじゃないか、そんな気になる。
主要人物の役所広司や松たか子、戸田恵子なんかも良かったが、娼婦役の篠原涼子、それに総支配人の伊東四朗が印象に残った。いや、伊東四朗は、コテコテの白塗り姿が昔のご自身の喜劇ドラマをホーフツさせただけかもしれないけど。
あとは、最後のカウントダウン・パーティーでのYOUの歌が良かった。ソウルフルでかっこよくて、感動。
ということで、大満足の映画でした。

呪怨

呪怨呪怨
清水崇監督、奥菜恵美主演の大ヒットホラー。ある一軒家に、老人介護のボランティアで訪れた女子大生と関係者が、底なしの暗黒世界に引きずり込まれていく。
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数年前にヒットした(と思うんだが)呪怨を観ました。ホラーは好きではありませんが、話題作(だったと思うんだが)でも観てみようかてな気分で。
うーん、これ面白いか?まったく前知識なく観たのですが、途中で、ショートストーリーを時間軸を交差させて怒涛のエンディングにもってくんだな~とちょっとわくわく感が増しました。が、怒涛のエンディングがないじゃん。それとも私の理解力が足りないの?次回作に引っ張るつもりなのかなぁ。ということで、かなり、フラストレーションがたまりました。
とはいえ、映像はかなり怖かったです。冒頭のほうで、玄関で微妙に揺れてる電気とかをさりげなく映してたりして、無意識下の恐怖心を呼び起こす手法はなかなか凄かったです。

バイオハザード II アポカリプス

バイオハザード II アポカリプスバイオハザード II アポカリプス
ゲームソフトの映画化としては成功したと言ってもいいシリーズの第2弾。物語は、地下研究施設から生還したアリスが目覚める前作のラストから始まる。T-ウイルスに感染したアンデッド(ゾンビ)がラクーンシティ全体に溢れ、街を爆破する計画が進む。アリスら生存者は、ウイルスを開発した博士の娘を捜し出せば脱出方法を教えられると知り、無数のアンデッドと戦い続ける。
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前作よりもホラー度が減って、アクション映画といってもよい感じの仕上がりです。ホラーが嫌いな私はこちらのほうが楽しめました。ストーリーは単純、ヒロインのミラ・ジョヴォヴィッチがもう強いのなんのって、さらに、シエンナ・ギロリーが可愛い強い。
しかし、またもや次回作に繋がるようなエンディングはいただけないなぁ。すかっとしたラストのほうが良かったような気がします。まぁ、ゾンビだらけの暗い映像なんで、それほどすかっとはいかないかもしれませんが。

バイオハザード

バイオハザードバイオハザード
時は21世紀初頭、地下深くの秘密研究所で開発中のウィルスが漏洩し、メインコンピュータは地上への感染を防ぐべく研究所を遮断。やがて特殊部隊が内部に侵入するが、そこで彼らはアンデッド化した死体やコンピュータが繰り出す殺人兵器などとの壮絶な死闘を繰り広げることになる。 Amazon
バイオハザードをスカパーで観ました。ほとんど前知識がなく、SFアクションモノと思って選んだのですが、なんだかけっこうグロテスクだし、ホラー風味だったり、なにしろラストが重たいかなー。
主演のミラ・ジョヴォヴィッチははまり役っつう感じだし、お話もまー盛りだくさんでつまらなくはなかったですが、展開も重たいラストも想像ができる範囲かなー。
とはいえ、ゲームの世界も知らないし、続編を観なくちゃという気にはなっています。そういう終わり方なんで。

愛人(ラマン)

愛人(ラマン) 愛人(ラマン)
マルグリット・デュラスのベストセラー自伝小説の映画化である。日本でも公開時に大ヒットした。芸術的作品に定評のある監督ジャン・ジャック・アノーによる、ラブストーリーの佳作である。1920年代のフランス領のインドシナを舞台に、貧しいフランス人一家の15歳の少女と、不動産王の息子の中国青年との愛人関係を、激しく、そして美しく描いている。フランス人の少女役を、この作品がデビュー作となったジェーン・マーチ、中国人の青年役を香港の人気スター、レオン・カーフェイが演じている。 Amazon
昔、映画館で観たこの映画をスカパーで。
ストーリーはあるようで、ないようで。つまらなくはないけど、さして面白いとも思わない。とはいえ、主人公のジェーン・マーチがとても魅力的。
貧しいフランス人一家といっても、その一家には使用人がいたりする。その辺りがなんとなく気になったけど、どうなんだろう。上流階級の火遊び映画という雰囲気を感じてしまう。

サンダーボルト

サンダーボルトサンダーボルト
200ミリ砲で金庫を爆破することから「サンダーボルト」の異名をとる中年の泥棒(クリント・イーストウッド)が、以前襲った金庫をもう一度、と生意気な若いこそ泥(ジェフ・ブリッジス)と組んで、50万ドルもの大金の奪取を目指すが・・・。
1970年代に流行した、ほこりっぽいアメリカ中西部を舞台にしたアクション映画の中でも屈指の傑作。監督は『ディア・ハンター』のマイケル・チミノで、これがデビュー作となった。脚本には『デリンジャー』などのジョン・ミリアス監督も参加しており、新進の才能を見極める一流映画人C・イーストウッドの先見の明がわかるというものだ。主演ふたりに絡む中年のワル、ジョージ・ケネディとジェフリー・ルイスも味わい深い。
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20年ぶりくらいに観ました「サンダーボルト」。原題は「サンダーボルト&ライトフット」、そう、サンダーボルトのクリント・イーストウッドというよりも、若造のライトフットとの絡みがたまらない映画です。アクション映画ですが、物語が面白くて、特にラストのどんでん返し2連発、狂喜と悲しみの対比がお見事です。
ラストシーンには涙。

69 sixty nine

69 sixty nine69 sixty nine
1969年の長崎県・佐世保。高校3年生のケンは、憧れの学園のマドンナに近づきたいがために、ロックコンサートや映画、演劇を総合したフェスティバルを開くことを決意。友人のアダマやイワセらを巻き込んでいく。だがそのいきかがり上で、高校の全共闘の面々と共に高校のバリケード封鎖をすることになってしまうのだった・・・。
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こんなもんかな~。つまらなくもなく、すごくおもしろいってほどでもない。村上龍の原作は、ずいぶん長いこと読んでいないけど、もっとはちゃめちゃで、もっと躍動感があって、もっと面白かったような気がする。
主人公の妻夫木聡と安藤政信(実は二人とも、その存在を知らなかった)が、高校生というのもちょっと苦しい気がする。
うーん、よいところを書くのが難しい。と、そんなことに悩むのは、まったくもってばかばかしいぜって感じにさせてはくれるかな。